介護業界で、スポットワークを活用した人材確保の取り組みが新たに始まります。

スキマバイトサービス「タイミー」を提供する株式会社タイミー(以下、タイミー)は、全国で介護事業を展開する株式会社SOYOKAZE(以下、SOYOKAZE)と連携した新卒採用を開始すると発表しました。

スポットワークを経験後に選考プロセスへ

具体的には、タイミーアプリを通じてSOYOKAZEの介護施設での求人を公開。食事の配膳補助や清掃など未経験者でも取り組みやすい業務に加えて、レクリエーションや介助補助などを体験してもらうということです。

スポットワークから介護業界の魅力を知ってもらい、定着率が高く、介護業界の未来を担う中核人材の確保につなげる狙いがあるといいます。業務を体験後、SOYOKAZEへの入社を希望する場合は、正式な選考プロセスに進めるとしています。

若者に身近な「タイミー」を通じ人材確保を

介護労働センターが公開した「令和5年度介護労働実態調査」によると、29歳以下の「訪問介護員・介護職員」2職種計の離職率は20.4%と他の年齢層より高く、若手人材の定着が課題となっているそうです。また、業界外からの未経験者の参入が少なく、職員の高齢化も進んでいるといいます。

タイミーを通じて、介護業界の魅力を若者に発信する手段として期待しているといいます。

介護労働センター|令和5年度介護労働実態調査

スポットワーク活用で業界の課題解決へ

SOYOKAZEは「世界で一番、仲間を大切にするチームであり続ける」というビジョンのもと、介護業界に変革をもたらす若い人材の育成に注力しているそうです。

一方、タイミーは専門チームを立ち上げ、同業界でのスポットワークの普及を進めており、介護関連の募集人数は前年比で約3.6倍に拡大しているといいます。

両社は今回の取り組みを通じて、若手人材の確保と定着率を向上させることにより、業界全体の課題解決に貢献するとしています。