■ネット上でネタにされる「密輸」とは?

『カール』といえば、1968年(昭和43年)より、明治が発売した大人気スナック菓子。まだ「スナック菓子」という概念が根付いていなかった日本に彗星の如く現れた、革命的なお菓子である。

スタンダードな「チーズあじ」を筆頭に大きな人気を博したが、2017年には東日本での販売を終了。そのため現在『カール』を入手するには、西日本エリアの店から購入するのが最も有効な手立てである。

X上では、新大阪駅内にある売店のお土産コーナーに大量の『カール』が並んでいる光景を受け、しばしば「(関西から関東への)密輸品」という表現でネタにされてきた。

そのため今回の光景も、そうした「密輸」の一環と思われる。なお、ポスト投稿主・ここたんさんに当時の現場の様子を聞くと、もはや「地獄」のような状況だったようだ…。

ここたんさんがこちらの光景に遭遇したのは、9月28日の22時ごろ。人によっては、帰宅時間や交通手段が不安になってくる時間帯である。

しかし、ベルトコンベアに自身のスーツケースは見つからず、出てくるのは大量の段ボールばかり…。その数はなんと50箱ほどで、40〜50代に見える中年の男女が運び出していたという。

当時の様子について、ここたんさんは「『どれだけ出てくるの?』『いい加減にしろよ…』といった声が聞こえ出し、途中からザワザワし始めました」と振り返る。

空港の荷物受け取り、中年男女の行動に乗客がブチ切れ 「迷惑すぎる」とネット上で物議
(画像=『Sirabee』より引用)

ここたんさん自身は乗車予定の列車まで時間に余裕があったそうだが、「終バスや終電が近い人もいるのではないかと思いました。どちらにしろ、早く荷物を受け取って帰りたい…という気持ちが強かったと思います」と、他の利用者の気持ちを代弁していた。

なお、他の利用客だけでなく、空港の係員もその様子を呆れたような目で見ていたという。