日本ガス石油機器工業会は10月3日に、25歳以上のカセットこんろユーザーを対象に実施した、使用実態調査の結果を発表した。同調査は、全国に住む25歳以上でカセットこんろを所有している人360名に対して、8月29~30日の期間に行われている。
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まったく使っていないと回答(画像=『BCN+R』より 引用)
工業会が災害時の「防災鍋」をつくるキャンペーンを展開
調査対象者に、所有しているカセットこんろの目的・用途を尋ねたところ、「防災備蓄として持っているだけで日常ではまったく使わない」(20.8%)と「目的・用途はなく単にあるというだけで日常ではまったく使わない」(14.7%)を合わせた割合が35.5%を占めた。
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「1~3本」が最多で未だ不十分(画像=『BCN+R』より 引用)
カセットこんろの燃料である、カセットボンベを何本程度持っているかを尋ねた質問では、「1~3本」(57.5%)がもっとも多く、前年の調査(63.6%)と比較して6.1ポイント改善したものの、政府の推奨する「1人1日1本弱程度」にはまだまだ及ばない。
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存在を忘れがちになりやすい場所に保管(画像=『BCN+R』より 引用)
家の中でのカセットボンベの保管場所としては、存在を忘れがちになりやすい、押し入れ、物置(屋外)、ガレージ・納屋といった場所を挙げる回答が3分の1超に達している。
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カセットボンベの製造年を確認せず(画像=『BCN+R』より 引用)
カセットこんろ、カセットボンベの製造年を、年に1回程度確認しているかを尋ねたところ、「カセットこんろもカセットボンベも確認していない」という回答が53.1%に達した。
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2割はカセットこんろ交換の必要性を認識せず(画像=『BCN+R』より 引用)
カセットこんろやカセットボンベは、古くなったら交換する必要があることを認識しているかを尋ねた質問では、「カセットこんろもボンベも、古くなったら交換が必要だと認識している」(41.4%)が最多となったものの、「カセットボンベは、古くなったら交換が必要だと認識していたが、カセットこんろは認識していなかった」(23.1%)がそれに続いている。
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カセットボンベを適切に役立てる「自信なし」と回答(画像=『BCN+R』より 引用)
大規模自然災害によって自宅が被災、または電気・ガス・水道が長期間供給されない事態に陥った場合に、カセットこんろやカセットボンベを生存と生活の維持のために、適切に役立てられる自信はあるかを尋ねたところ、「少し不安」と「役立て方がほとんど想像つかない」を合わせた割合が30.5%を占めた。
日本ガス石油機器工業会では、より多くの人にカセットこんろやカセットボンベの使用期限について知ってもらうべく、カセットこんろの買い替え検討目安である「10年」と、カセットボンベの使用期限「7年」を合わせた10月7日を、2023年に「カセットこんろとボンベの日」と制定している。
突然の災害時にカセットこんろが使えないという状況を避けるべく、被災時を想定してカセットこんろやカセットボンベを使って食事を作ることを「防災鍋」と名付けて、10月7日の「カセットこんろとボンベの日」に「防災鍋」を作り、カセットこんろやカセットボンベの使い方を理解したり、カセットこんろやカセットボンベの使用期限を確認したりすることを推奨する。
あわせて9月には、「防災鍋」の写真を募集する「防災鍋キャンペーン」を開催した。
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提供元・BCN+R
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