9日、朝の情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)では、袴田巖さんのやり直し裁判で検察が上訴権の放棄を裁判所に伝え、無罪が確定したことを報道しました。

司会の谷原章介さんはオープニングトークで袴田さんや親族らの心境を慮り、無罪確定を喜びつつも長らく死刑囚であり続けたことへのやりきれない思いを漏らしていました。

■有罪を裏付ける証拠の捏造疑惑

袴田さんは1966年、味噌製造会社の専務一家4人が殺害された強盗殺人放火事件で逮捕され、死刑が確定していました。

しかし、有罪の決め手とされてきた「5点の衣類」や袴田さんの自白調書など「3つの証拠」が捏造だと認定され、やり直しの裁判で静岡地裁が無罪を言い渡しました。

裁判長は袴田さんに対し「捜査機関により捏造された疑いのある重要な証拠によって有罪とされ、きわめて長期間死刑の恐怖のもとで身柄を拘束されてきた」と、過酷な状況に置かれてきたことにも言及しています。