3ナンバーと5ナンバーの税金の違いは
ミニバンに限らず、車を所有するには「自動車税」や「自動車重量税」と2種類の税金を1年ごと、もしくは車検(車両検査)のタイミングで納めなければなりません。
3ナンバーと5ナンバーで税金を支払う額に差はあるのでしょうか。
“エンジン排気量の大きさ”と“車両重量”で税額に差が出る!
結論から述べると、“エンジン排気量の大きさ”と“車両重量”で、税金の金額に差が出ます。
3ナンバーと5ナンバーを区別するポイントである2つの要素は“ボディサイズの大きさ”とエンジン排気量の大きさです。前述のボディサイズは影響を与えず、代わりに車の車両重量が自動車関連の税金にかかわってきて、金額の多さに影響を与えます。
1989(平成元)年に自動車税が改正された影響で、自動車税はボディの大きさに関係なく「エンジン排気量」を500ccごとに区切って税金額に差が出るシステムとなりました。
自動車税の仕組み
車の所有者に対し1年に1度納税の義務が課せられる自動車税は、以下に示した例のとおりエンジン排気量が500ccごとの区切りで税額がアップする仕組みです。
例えば、5ナンバーと3ナンバーの区分けがされる、エンジン排気量2000cc以下と2000cc超を比較すると、5,500円もの金額差が生じます。
ボディサイズが同じであっても、エンジン排気量の大きさで自動車税の負担が増減するのは把握しておきたいポイントです。
【補足】自動車重量税の仕組み
自動車重量税のケースでは、名称どおり「車の車両重量」で区別されています。車両重量が500kg増えるごとに税金負担も大きくなる仕組みです。
車の所有者は新車の購入時に3年分、あるいは中古車の購入もしくは“所有を継続するために”車検を受けて合格した際は2年分支払う義務があります。
なお今回は、3年自家用の乗用車を対象に、新車登録を行った際に支払う3年分の自動車重量税で比較しています。
例えば、車両重量が1,500kgの車と、1,501kgの車がそれぞれあったとしましょう。それぞれにかかる自動車重量税は、前述の車両では3万6,900円、後述の車両では4万9,200円です。
5ナンバーのミニバンは不人気?
結論から述べると、5ナンバーサイズのミニバンは根強い人気があります。その理由に「日本の生活環境」が挙げられるでしょう。
日本は大都市部を除くと、国道や県道でも道幅が狭くかつ交互通行が難しい道路が存在します。かつ、都市部でも細い路地が目立ち、3ナンバーのミニバンでは取り回しが難しい箇所もあるようです。
また、一軒家やマンション・アパートの駐車場でも大柄なボディサイズのミニバンでは駐車ができない、難しいといった問題があります。
そのような場面でボディサイズが5ナンバーに収まったミニバンであれば、走行面での不安が軽くなって、駐車場にも収まるなど便利です。現在市販されているトヨタ シエンタ、ホンダ フリード、日産 セレナが販売面でも好調なのには、5ナンバーのボディサイズである点も考慮されているのかもしれません。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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