逮捕者のうちの1人、ヨーマン・レベロン被告(24)には複数の逮捕歴があった。昨年11月、ユニオン・スクエアにあるディスカウント店ノードストローム・ラックで商品を盗もうとした際、店員を突き飛ばすなどの暴行をはたらき逮捕されている。12月にはヘラルド・スクエアにある百貨店メイシーズで盗難を試み、店内のスタッフを拳で殴ったとして身柄を拘束された。
捜査関係者はニューヨークポスト紙に、犯人は亡命希望者で、すでに釈放されたと語っている。
警官の労働組合のパトリック・ヘンドリー委員長は声明で、警官に対する暴力は「急増している」と指摘。今回の事件は「われわれが目の当たりにしている堂々巡りのケース」の一つとして、司法制度の改革の必要性を訴えた。
2022年春以降、南部国境を越えてニューヨーク市にたどり着いた移民の数は17万人を超えている。現在、約6万7,000人がシェルターやホテルなどに滞在している。
今月7日には、こうした亡命希望者が滞在するランダルズ・アイランドにある大型のシェルターで、24歳の男性が刃物で刺され死亡する事件が発生した。この事件で、3人が集団暴行や過失致死罪などで起訴された。