■奴隷以上の知性を持つ人間が古代文明を勃興
地球の金鉱に目をつけたのはいいとしても、金を採掘するロボットを作る代わりに、なぜDNAを操作して奴隷(人間)を作ったのだろうか。
著書『Lost Book Of Enki』(2001)の中でシッチンは、もともとアヌンナキは宇宙船に搭載された技術を駆使して地中海から金を採掘することも考えていたと述べている。しかし、その特別な手段に出るのは、あくまでも金の採掘量が不十分である時に限っての話であった。
アヌンナキは地球上で効率的に金を採掘するための労働力として、一足先に地球に乗り込んでいた宇宙人「イギギ」を使役していたのだが、ある時からイギギたちはアヌンナキに反抗を見せるようになった。当時イギギは水路を掘ることを強制されていたが、彼らはそれに飽き、アヌンナキの領袖の一人であるエンリルに反抗したのである。イギギは道具を燃やし、エンリルの財産を収奪しようと取り囲んだ。もちろんアヌンナキは何度も鎮圧に乗り出したが、イギギが反抗をあきらめないことに気づいたとき、労働問題の新たな解決策を講じる時が来たと判断したのだ。その解決策こそ、新たな奴隷の創造であった。
つまり、アヌンナキはイギギに代わる従順な奴隷として急遽、遺伝子操作によって人間を作り上げ、金の採掘に従事させたというのである。そのため、新たな労働力である人間には、アヌンナキの教育と指示を理解することができる程度の知性が授けられたのだ。アヌンナキにとってイギギの反乱は予想外の展開であり、人間を作ったことも必要に駆られた予期せぬことであったのだ。
もともとアヌンナキの関心はアフリカでの金採掘に限られていたが、人間を創造してしまったことにより、当初の想定よりも地球の問題に関与せざるをえなくなったのである。
ということは、もしイギギが反抗していなければ我々は誕生していなかったことになる。そして幸か不幸か人間は単なる奴隷以上の知性を持っており、アヌンナキの知恵を授かって古代シュメール文明を築いたのだ。
ゼカリア・シッチンが説く壮大な物語には圧倒されるばかりだが、人類の金に対する執着と、それが根底にある数々の争いを説明できる話かもしれない。偶然に誕生した我々人類が、現在の混迷した世界情勢の中でこの先どのような道を辿ることになるのか、アヌンナキも注視しているということにもなりそうだ。
参考:「HowAndWhys」、ほか
※当記事は2022年の記事を再編集して掲載しています。
文=仲田しんじ
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提供元・TOCANA
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