SUVの流行がいまだに理解できない
車に限らず、世間で流行っているものを見ると、「なんでコレが?」と疑問に思ってしまうことはありますよね。続いて寄せられたのは、「流行のボディタイプ」についての意見です。
「しばらく前から続いているSUVの流行がいまだに理解できません。ベースの車から車高を上げて、少し装備を豪華にしただけで、かなり値段も高くなるのに。おまけに重くなって燃費も悪化するし、タイヤも高くなりますよね。
ほとんどのSUVで売れているのは前輪駆動のモデルですし、アウトドア趣味でもないのにわざわざ価格も維持費も高いものを選ぶメリットは何なのでしょうか。単純に、見映えがするというだけなんですかね。
あと、EV車をSUVで出す意味もわかりません。大柄なボディであれば当然余計にエネルギーを消費するじゃないですか。それでエコをアピールするのは、何だか欺瞞的だなぁと思います」(50代男性)
SUVの世界的な流行により、自動車メーカー各社のラインナップには複数のSUV車種が並び、現在ではさまざまな価格帯とサイズから選べるようになっています。その流行ぶりは、もはやSUVが「車のスタンダード」になりつつあるように見えるほど。
もちろん「重心の高さ」や「重さ」は走行性能におけるネガにつながりますが、一方でアイポイントの高さがもたらす見切りのよさや、車体の大きさによる所有感などが人気の背景にあるのかもしれません。
ミニバンやワゴンがどこもかしこもトール系に
ファミリーカーとして定着しているミニバンは、かつてオデッセイをはじめとして全高が低めの車種が多くラインナップされていました。ところが現在では、ノアやセレナなど全高1800mmを超える車種が市場を席巻しています。
軽自動車においても同様の傾向が見られる昨今、街中に背の高い車ばかりが走っている現状に、違和感を抱く声もありました。
「ミニバンのラインナップが背の高い車ばかりになってしまって残念です。エスティマや3代目までのオデッセイなんかの形が好きだったんですが……ストリームやプレマシーも走りがよかったのに、なくなってしまいました。
普通に使っていて、全高が高くないといけない場面ってほとんどないと思うのですが、なんで背の高い車ばかりになってしまったんですかね。軽もちょっと前はワゴンRくらいが普通だったのに、N-BOXやタントなんかの形が定番になりました。全高が高いと重心も不安定になると思うんですが、それでも開放感の方が大事なのでしょうか」(50代男性)
他国の自動車メーカーの乗用車ラインナップを見ていると、たしかに日本のミニバンのようなフォルムをした車種は少ない傾向にあり、「背の高いスライドドア装着車」が人気を博すのは日本ならではの現象といえそうです。
日本の道路環境や用途に合わせて進化してきたミニバンや軽自動車には、ファミリー層をはじめとする「生活のニーズ」が凝縮されています。一方で、居住性や利便性に特化した車が街中にあふれている光景に、一抹の寂しさを感じてしまう人もいるでしょう。
今回取りあげたエピソード以外にも、EV化の推進や自動運転など、これから自動車を取り巻く動向は大きく変化していくと考えられます。みなさんは最近の風潮や流行に対して、納得できないことはありますか?
文・鹿間羊市/提供元・MOBY
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