数日前、カナダのある沿岸地域に、かなり大きな難破船が不可解な形で漂着し話題になっている。
先週、ゴードン・ブラックモアという地元の男性がニューファンドランド州ケープ・レイの町の海岸を散歩していたところ、浅瀬に船が漂着していることに気づいた。 この噂は瞬く間に地域全体に広まり、地元の人々も確認のために足を運んだのだが、すぐにその船の異様な点に気づいた。なぜならその船は最近のものではなく、難破して何十年も経っているのは間違いない、非常に古い木造船だったからだ。
多くの住民は当然のことながらこの難破船の起源ーーー何があって難破したのか、どうして漂着したのかーーーに興味を抱いた。少なくとも後者の疑問については、ニューファンドランド・ラブラドール難破船保存協会の専門家によれば、海流と海岸の浸食の結果、以前あった場所から流されてしまったのだろうという推論が出てきている。また、難破船の構造をざっと調べたところ、おそらく1800年代のものである可能性が高いことが判明。 船の建造に使われた木材を調べることができれば、この船が地元の船なのか、それともヨーロッパのどこかからこの地域にやってきた船なのかを判断できる、と専門家は述べる。
現在、この謎の難破船についてより多くの情報を収集し、保存が可能かどうかを判断するために、研究者たちが現場に派遣されている。 そのため地元当局は住民に対し、難破船に近寄るのではなく遠くから観察するよう呼びかけている。とはいえ現在は現場が悪天候に見舞われており、まだ船を詳しく調べることができない状況にある様子。更に、現場には既に多くの人が野次馬としてやってきており、野次馬が荒らしたり天候のせいで既に痛みの激しい難破船が更に壊れ、再び海に流されてしまうのではないかと危惧されている。
果たして謎の難破船を取り巻く謎は解明するのか、現地では時間との戦いだという声が上がっているようだ。
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提供元・TOCANA
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