8月6日、オーストラリアのメルボルン上空にて謎の発光体が目撃された。
ニューズウィーク誌の報道によれば、問題の発光体は非常に明るい流星の火球に似ており、1分ほど確認された後に上空でバラバラになったという。近くにいた人々によれば、「ブーン」という音が聞こえたそう。
この火球は多くの人に目撃されていたため、動画や写真がすぐにSNS上にアップされた。ある動画には「一瞬ちょっと怖かった! カモメも驚いていた! 数分後、非常に大きなソニックブームが連続して響いた」というキャプションが添えられていた。ネットには地響きを感じたため、地震と勘違いした人もいたようだ。
果たしてこの火球は何だったのか、専門家や一般市民からは隕石説から宇宙ゴミ説までさまざまな説が出てきていたが、8日になってオーストラリア宇宙庁はX(旧ツイッター)にて、この火球が「地球に戻ってきたロシアのロケットの残骸」である可能性が高いことを明らかにした。
オーストラリア宇宙庁の声明は次の通り。
「この度我々は、メルボルンの空に見られた閃光は、ロシアのソユーズ2ロケットが地球の大気圏に再突入した残骸である可能性が高いと判断しました。ソユーズ2ロケットの打ち上げは、夕刻にプレセツク宇宙基地から行われたもの。ロシア当局によれば、この打ち上げにより新世代のグローバルナビゲーション衛星『GLONASS-K2』が軌道に乗ったとのことです。この打ち上げは通告され、ロケットの残骸は安全に大気圏に再突入し、タスマニア南東沖の海洋に投入される予定でした」
しかし、ソユーズロケットの破片が思いのほか大きく、大気圏突入時の様子が目撃されてしまったという事のようだ。なお、他の説としては数日間ピークを迎えるペルセウス座流星群の可能性も上がっていた。
参考:「Daily Star」
文=勝木孝幸(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
提供元・TOCANA
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