心霊物件やお化け屋敷といえば呪われる不吉な場所、ゲンの悪い場所とされる事が一般的だろうが、タイにて「宝くじの当選を熱望する人たち」があえてお化け屋敷に集まって降霊会を行った、という報告が寄せられた。

 地元タイのメディアによれば、このお化け屋敷はバン・ブエンの町にある廃屋。2年前に持ち主が亡くなって以来、家主の霊が荒れ果てた家の周りを歩き回り、様々な霊現象を起こしていると噂の場所だった。

 実際に霊を目撃した人たちがタイのメディアに出演して自身の体験を語った後、ある人物がタイの全国的な宝くじの次回抽選に先駆けて、この屋敷の幽霊とコンタクトを取ろうとする大胆なアイデアを思いついた。あの世にいる幽霊の助けを借りて、宝くじの当選番号を突き止めようとしたのである。

 荒唐無稽な試みに思えるかもしれないが、一攫千金を夢見て地域住民や男性の親族らを含むそれなりの人数が集まった模様。しかも不気味なことに、今は亡き家主の身分証明書が空中から現れ、儀式を行う人々の中心に落ちてきたり、謎のかび臭い臭いが突然家に充満するといった異変が起きたそうだ。しかも集まった人々が白ワインを霊に与えると、臭いはすぐに消えたという。

 更に線香が死者の寝室を指すように倒れるという奇妙な瞬間で人々の期待は最高潮に達した。 線香を立て直し、霊が話したがっているかどうか尋ねると、何本かの線香が同じように倒れ、幽霊が本当に彼らと同じ部屋にいることを参加者に確信させたのだった。

 一連の現象から、参加者は幽霊が「360」という数字のヒントをくれたと考えている様子。しかし明確に番号が示された訳ではないので、今回の儀式の結果は今のところ霊が本当に人々の前に現れたことを示す程度にすぎなかったようだ。

 果たして彼らは目論見通りに宝くじに当選することはできるのか。続報に期待したい。

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文=田中尚(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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提供元・TOCANA

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