田中碧 写真:Getty Images

 現地時間10月4日に行われたイングランド2部リーズ・ユナイテッドとサンダーランドの試合は、2-2の引き分けに終わった。同試合でスタメン入りしたリーズの日本代表MF田中碧の試合後のコメントが注目されている。

 リーズは試合終盤まで2-1とリードしていたものの、後半アディショナルタイムの97分、サンダーランドのMFアラン・ブラウンによるシンプルなロングボールが、リーズのGKイラン・メリエの手をすり抜けてゴールに吸い込まれるミスが発生し、勝ち点3を逃した。

 試合後に田中は「チームにとって今最も必要なのは団結だ」と語ったことが、イギリスメディア『leedsunited.news』で伝えられている。この発言は、最後の瞬間に勝利を逃した失望感を振り払うとともに、チームが一丸となって困難を乗り越えることの重要性を強調したもののようだ。

 田中は、チームメイトのDFイーサン・アンパドゥとMFイリア・グルエフの負傷を受けてスタメンに入り、グルエフの代わりに中盤の守備的役割を担った。豊富な運動量を活かしてサンダーランドの攻撃陣を抑え込み、守備に安定感をもたらした。

 本来は、ボックス・トゥ・ボックス型のミッドフィールダーとして期待されているが、この試合ではチームの状況に応じて柔軟な対応をみせた。リーズのダニエル・ファルケ監督は、故障者が増えてはいるものの新たな選手の補強を行わない方針を示しており、田中が果たす役割の重要性はさらに増しているようだ。

 10月の代表ウィークを控える田中だが、国際試合中の負傷リスクが懸念されており、リーズにとっても田中が無事に復帰することが非常に重要なようだ。彼の安定したプレーは、チームにとって欠かせない要素となっており、ファンやクラブ関係者からの期待は日に日に高まっているようだ。