石破茂政権誕生からわずか1週間あまりの10月9日、解散が正式に告げられる見込みです。また、解散にともない10月27日に衆議院選挙の投開票が実施されます。

調査報道の支援などを行うスローニュース株式会社は、10月8日、「選挙運動費用データベース」を公開することを発表しました。ジャーナリストや研究者向けに、全国から集約した選挙運動費用収支報告書が検索・閲覧できるWebサイトです。

「選挙とカネ」の情報をオンラインで閲覧可能に

選挙運動費用収支報告書は、候補者が選挙運動に関する収支を管理し報告するための文書です。

従来は、その詳細な内容を確認するために都道府県の選挙管理委員会に直接出向くか、情報公開請求を行う必要がありました。

こうした状況を改善するため、スローニュース株式会社は全国の選挙運動費用収支報告書を集約し、オンラインで閲覧可能にする取り組みを開始。

日本大学法学部政治経済学科の安野修右研究室と調査報道グループ・フロントラインプレスと協働しています。

2021年衆院選・都議選の報告書を収録

データベースには、2021年10月の衆議院議員総選挙と同年7月の東京都議会議員選挙の報告書が公開対象に含まれるそうです。

このうち衆院選では857人の候補者から提出された報告書(未提出分を除く)を閲覧できるといいます。

政治資金の透明性を高める調査報道・研究へ

利用対象は報道機関従事者、ジャーナリスト、研究者に限定されており、スローニュースの有料会員制コミュニティーの「プレミアムプラン」(月額1,000円)への加入と利用規約への承認が必要だそうです。

<参照>

スローニュース、選挙運動費用を検索・閲覧できるサイトを公開 前回衆院選(2021年10月)の「選挙運動費用収支報告書」を全件集約