空間ビデオの存在は大きい。だけど肝心な「見るためのデバイス」の存在は遠い
iPhone 15 Proのカメラは空間ビデオ撮影に対応しているため、持ち運び可能な3D空間撮影カメラともいえます。ただ、撮影した空間ビデオを完全体で見るには約60万円のApple Vision Proが必要となり、あまりにも鑑賞するためのハードルが高いというのが惜しいところ。
個人的なエピソードにはなりますが、愛犬が亡くなる数週間前に散歩の様子を奇跡的に空間ビデオで収めていたため、編集部のApple Vision Proをお借りしてその動画を鑑賞したところ、まるでその当時の散歩の場面を空間ごと切り取ったような立体的な映像を眺めることができ、再び愛犬に会えた嬉しさと寂しさの気持ちでいっぱいになり何度も涙を流しました。
以降、絶対に忘れたくない出来事は空間ビデオで撮影するよう心がけていますが、こちらは鑑賞するためのデバイス(Apple Vision Pro)が揃ってこそ初めて完成する素晴らしい体験だと強く感じました。