「今まで一生懸命やってきたのに成功できないのは、悪い勢力が搾取しているからに違いないと信じてしまうのです。でも、確信をもって言いたいのは、あなたの望むものが今ないことも経験したくないことに関しても、問題の核心はそんなところにはありません。誰もあなたの成功を妨げたこともなければ、誰かがあなたを成功させてくれることもないのです」(同)

つまり、あなたの成功は、すべてあなた次第だと言うことです。すべて、あなたが主導権を握っているのです。

ねたみの感情を理解する

「人生が思うようにいかないとき、ほとんどの人は、自分以外の何かが邪魔しているせいだ、と勝手に思い込むようになります。『わざわざ自分で成功を遠ざける人なんていない』と考えるからです。望まない状況を何かのせいにしたほうが、気分がましになるかもしれません。うまくいかないことを自分以外の何かのせいにすると大きな跳ね返りがあります」と、うまくいかないときに人が陥りがちな心理状態について解説します。

その上で、「自分の成功を誰かに委ねたり、成功できないことを何かのせいにしたりすると、自分で変化を起こす力を失ってしまいます。

この違和感は「望むものが手に入っていない」という意識を刺激して、自分よりも成功している人々への嫉妬、成功を邪魔していると見なした人々への憤り、自己批判という最も心が痛む、非生産的な思いを生み出すのです。

他人への嫉妬にはデメリットしかありません。人はねたみを覚えると他人を邪魔したくなりますが、これは自分の身を滅ぼしかねない感情であることを理解しなければなりません。ねたみを抱いたところで、状況が改善することはないからです。

「ねたみは不幸を引き寄せる」ことを頭の片隅に入れておきたいものです。

尾藤 克之(コラムニスト・著述家)

2年振りに22冊目の本を出版しました。

「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)