そこで沖合50mまでキャストしてポイントを変え、別の群れを探る。すると早速ヒット。サオを大きくしならせる今日一番の引きだ。絶え間なく瞬間的な突進を繰り返す魚体の荒々しさに胸が躍ってしまう。
次第に近づいてきたので、サオを立てて浮上させると銀色にきらめく魚影が姿を現す。大きく曲がったサオに魚体の重みを感じながら極太のキスを釣り上げることに成功した。
サイズを測ってみると25cmの良型だ。腹の中に卵が詰まっており、産卵のために群れが接岸していることは間違いないだろう。一瞬だったが、素晴らしい時間に大満足できる1匹となった。
その後、日が昇るにつれて釣り人が増えてきたので、早めにポイント移動するため納竿した。
25cmの立派なキス(提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)
抱卵個体多く群れも大きい
アサガオの花一時。キスが産卵のために接岸する時期は6月から10月。そのなかでも群れが大きく、数釣りが楽しめる期間には限りがある。
吉崎海岸のキスはまだ抱卵個体が多く、群れの規模も大きい。春から成長して身の肥えた旬のキス。数釣りできる今こそ狙ってみてはどうだろう。
使用した仕掛け(提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)
<週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤/TSURINEWS編>