本堂の脇には「源氏の間」があり、紫式部の人形が鎮座しています。紫式部はここに籠って中秋の名月を眺めて源氏物語の着想を得たと言われています。1000年の時を経てその姿(想像ですが)がここに甦ります。

硅灰石の上に鎮座するのがこちらの多宝塔多宝塔。源頼朝が寄進したと伝えられており、1194年に建立されたものであることがわかっています。上層部の円形やそこにあらわされた装飾、そして軒の曲がりが非常に美しいですね。日本最美の多宝塔といわれる国宝です。

こちらも源頼朝が寄進したと言われる国宝・鐘楼。多宝塔とテイストが似ているので同じ時期に造られたのかなと思いましたがやはりそうでした。

帰りしな、寺内にあるお土産店、紫に立ち寄ると大津市のゆるキャラ「おおつ光ルくん」が出迎えてくれました。ゆるい顔立ちですが歌が詠めてスポーツも得意だそう。そのモテるスペックは源氏物語の光源氏由来かとお思いきや、得意なスポーツはローラースケート。

…え?そっちの光GENJI?!

編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2024年10月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。