日銀の追加利上げに関する石破茂首相の発言を巡り、3日の東京市場では円安・株高が進んだ。円相場は一時1カ月ぶりの安値水準となる1ドル=147円台に急落。日経平均株価は大幅反発し、上げ幅は一時1000円を超えた。 

 円相場は午後3時現在、146円55~57銭と前日比2円52銭の円安・ドル高。日経平均の終値は743円30銭高の3万8552円06銭。

 石破首相は2日、植田和男日銀総裁との会談後、「現在、追加利上げをするような環境にあるとは考えていない」と発言。これを受け、外国為替市場では日銀による早期の追加利上げ観測が後退し、円を売ってドルを買う動きが加速した。米国の雇用関連の指標が堅調だったことも、ドル買いを後押しした。

 3日の東京株式市場では、円安進行を背景に買いが広がった。「石破氏の発言は円安を好む株式市場に配慮したもので、投資家心理を上向かせた」(国内証券)とされ、特に海外売上比率の高い自動車株などの上昇率が大きくなった。

 2日の株価急落を招いた中東情勢に改善の兆しは見られない。しかし、「状況はエスカレートしておらず、売りはいったん止まった」(大手証券)といい、東証プライム市場銘柄の8割が値上がりするなど堅調な相場となった。(了)

提供元・Business Journal

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