渡辺剛 写真:Getty Images

 ベルギー1部KAAヘント所属DF渡辺剛は、10月開催のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選にむけての日本代表に招集されず。およそ1年3か月ぶりに招集されたスイス1部グラスホッパー所属DF瀬古歩夢との比較や、森保一監督のメンバー選考に対する批判が相次ぐ中、渡辺本人が代表復帰への思いを語ったという。

 KVコルトレイク時代の2022/23シーズンに、ベルギー1部リーグ全試合でフィールドプレーヤー唯一のフルタイム出場という偉業を成し遂げた渡辺。今季もここまでリーグ戦全試合でスタメン出場し、10月3日のUEFAヨーロッパカンファレンスリーグでチェルシーからゴールを奪うなど、ヘント守備陣の中心選手として存在感を発揮している。

 しかし日本代表では2024年1,2月のAFCアジアカップでプレー時間16分にとどまると、同大会を最後に招集なし。森保ジャパンと同じく、ヘントも3バックシステムを採用していることから、DF冨安健洋(アーセナル)、DF伊藤洋輝(バイエルン・ミュンヘン)の代役候補として推されていたが、10月も代表復帰には至らず。ネット上では「選考基準がおかしい」といった森保監督への批判や、「瀬古よりも渡辺を呼ぶべきだったと思う」「スイス1部よりも、ベルギー1部の方がリーグレベル上なのでは?」などと、両選手や所属リーグを比較するコメントも多く見受けられる。

 ベルギー紙『HBVL』が4日に伝えたところによると、渡辺はチェルシー戦後のインタビューで、日本代表落選に言及。記事ではアジアカップでの不遇や半年以上にわたる代表選外がクローズアップされているが、同選手は欧州カップ戦で結果を残したこともあり、「(伊藤敦樹など)同胞たちは、僕が代表にふさわしいことを証明してくれています」と語ったという。

 ヘントでMF伊藤敦樹、GKシュミット・ダニエルと、日本代表招集経験を持つ日本人選手とチームメイトの渡辺。日本でもW杯アジア最終予選など大舞台でプレーする同選手の姿を、多くのファン・サポーターが待ち望んでいるはずだ。