大谷翔平のホームラン数が今年も大きな話題になったが、彼はどのような打者としのぎを削ってきたのか。今回はナ・リーグの本塁打TOP10を紹介していきたい。

【MLBデータ】日本人投手のメジャー最多奪三振ランキング

 まずは、6位-10位まで。

【6位―10位】
4位:ケテル・マルテ
   36本塁打(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)

5位:ピート・アロンソ
   34本塁打(ニューヨーク・メッツ)

6位T:テオスカー・ヘルナンデス
   33本塁打(ロサンゼルス・ドジャース)

6位T:フランシスコ・リンドア
   33本塁打(ニューヨーク・メッツ)

8位:ウィリー・アダメズ
   32本塁打(ミルウォーキー・ブリュワーズ)

9位T:ブライス・ハーパー
   30本塁打(フィラデルフィア・フィリーズ)

9位T:ユジニオ・スアレス
   30本塁打(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)

 続いて、上位3人を3位からお届け。

3位:カイル・シュワバー   38本塁打(フィラデルフィア・フィリーズ)
 2022年のナ・リーグ本塁打王、2023年もキャリアハイとなる47本を打っているが、2年連続リーグ三振王でもある。2024年は打率.248、出塁率も.366、三振数も200の大台は割ったが、本塁打は38本にとどまった。それでも1番を任されているシュワバーは、9月11日のレイズ戦でシーズン14度目の先頭打者本塁打を放ち、2003年のアルフォンソ・ソリアーノ(ヤンキース)13本を抜き、シーズンの最多記録を更新する偉業を達成した。

2位:マルセル・オズナ   39本塁打(アトランタ・ブレーブス)
 2020年に本塁打、打点の二冠に輝いた好打者で大谷選手のライバルと目されていた。7月までは大谷32本に対し31本を放ち、互角の争いを続けていたが、8月・9月と11本ずつ放ち、量産体制に入った大谷に比べて、8月6本、9月2本と失速してしまった。結局、本塁打ランキング2位に入ったものの、大谷とは15本差をつけられてしまった。しかし、打率.302はリーグ3位、104打点はリーグ4位と高い成績を残したオズナは来年も大谷の良きライバルになることは間違いない。

1位:大谷翔平   54本塁打(ロサンゼルス・ドジャース)
 昨年MVPを獲った活躍をこれほどまでに上回ると誰が思っただろうか。毎日のように本塁打を打ち、シーズン終わってみればナ・リーグで頭一つも二つも抜けた成績を上げてしまった。月間本塁打数で6月(12本)、8月(11本)、9月(11本)と3度の2ケタ本塁打を記録。これはナ・リーグで大谷だけだ。特に終盤の追い込みがすさまじく、9月の月間打率.384、本塁打は8、9月と連続で11本、打点も9月だけで今シーズン自己最多の34打点と驚きの稼ぎっぷりだった。打者に専念したらどうなるのか、そんな夢を正夢にした、信じられないシーズンとなった。