ほかに時計を持たれているということですが、どんなものをお持ちなのですか?
「カルティエのサントス、ロレックスのデイトジャスト、あとは少し古いものですが、1960年代のハミルトンや、カルティエのパシャなどを持っています。ちなみにこのパシャは私が初めて買った時計です」
その中で、パネライはどのようなタイミングで購入されたのですか?
「海外に在住していた際、主人と日本に一時帰国した際の衝動買いでした」
新しい時計を探していたタイミングだったのでしょうか?
「いえ。その日は自分が時計を購入するとは思ってませんでした。主人も時計が好きで、よく休日などに一緒に時計を見に行ったりするのですが、その日は主人が欲しい時計があり、色々なお店を回っていたんです。そのタイミングで、この小振りなルミノールを見つけました」
もともとパネライの時計が気になっていたのでしょうか?
「いえ、ブランドで絞って探していた、というわけではなかったです。そのとき所有していた時計とは少しテイストの違う、ユニークな時計を探していた面はあったかもしれません」
では、お店で見つけて一目惚れ、という形に近かったのでしょうか?
「はい、そうですね。手にとって身に着けてみたところ、腕にも自然になじみ、その日に着ていた服装にもピッタリだったことが、さらに背中を押してくれました」
実際に購入されてみて、感想は?
「とても気に入っています。そして、なかなか女性でパネライを着けている人が少ないのか、ルミノールを身に着けていると声をかけられ時計の話が始まることもあります」
そうだったんですね。 最後に、お父様が着けていた時計に憧れていた、というエピソードがありましたが、ほかに影響を受けたことなどはありますか?
「父はファッションには無頓着な方かなと思うんですが、映画とか音楽とか、そういう文化的なのことは結構詳しくて、気づいたら影響を受けていたかもしれないです。それこそあの映画のあの俳優の服、時計、音楽、とかでいまも話しが盛り上がったりしますね」
時計から始まる会話、素敵ですね。
「先日会社のスタッフとランチをとっていたところ、隣の席に座っていた方に時計を指さされました。『パネライです』と話したところ、なんとそのテーブルのみなさん3人ともがパネライを身に着けていたんです! 話し始めてみると、実はパネライの日本法人の代表の方と本社の方々でした」
それはすごい偶然でしたね!
「面白いですよね、時計で始まるご縁って。そのクラフトマンシップや歴史、デザインはもちろんなのですが、時計をとおして色々な方に出会うことがあるのも時計の面白いところだなと思います」
素敵なエピソードをありがとうございます。 もし次に気になっている時計などがあれば教えてください。
「気になっている時計はたくさんあります……が、“デザインが控え目で時刻も見やすい”、けれども職人的な創意工夫を凝らした複雑機構を持ち合わせるA.ランゲ&ゾーネのリトル・ランゲ1はとっても気になっています」
ありがとうございました! “いい靴は素敵な場所へ連れていってくれる”という言葉がありますが、時計も、素敵な出会いや場所へと導いてくれるような存在だなあと、時計を通じた素敵な出会いの話をうかがい、改めて感じました。
引き続き、この連載とともに、様々な方の時計にまつわるストーリーを聞いていくことを楽しみにしています。
提供元・Watch LIFE NEWS
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