■突然の突進劇
「どうぞ、どうぞ」と記者はソファ席に案内され、席に座った。
するとアイさんが奥からおしぼりを持って来てくれた。が、ソファ席の手前には絶妙な段差があり、そこにつまづいた彼女はヘッドスライディングするかのよう「ズサァァァァ」とテーブル上に倒れ込んできた。
「ああ、すいません。なんなのあの段差!」と驚きの表情を見せ、恥ずかしいのかパタパタとハンカチで顔をあおぐアイさん。しかし、一番驚いたのは記者のほうである。どんな店なのか恐る恐る周囲を見回していたさなか、突如として突進されたのだから…。