【最新モデルガイド】アウトドアが日常のいまを表現。「無骨かわいい」スペーシア・ギアは楽しいゾ!
(画像=スズキ・スペーシア・ギアXZターボ(FF)/価格:7CVT 203万7200円。新型は「無骨かわいい」スタイリングと抜群の室内ユーティリティ、そして最新の安全機能が魅力。どこかに遊びに行きたくなる!、『CAR and DRIVER』より引用)

さすがスズキ、遊びグルマを作る技術と感性は絶品

 販売好調のスズキ・スペーシアに標準/カスタムに続く第3の個性「ギア」が登場した。新型スペーシア・ギアは、「10マイル・アドベンチャー」(10マイル=約16kmはKカーの一日平均走行距離)をキーワードに、アウトドアライフに欠かせないアクティブKハイトワゴンを目指して開発。チャームポイントは、“無骨かわいい”を継承したデザインと、多彩なユーティリティ、そしてスズキらしい絶妙な遊びゴコロだ。

【最新モデルガイド】アウトドアが日常のいまを表現。「無骨かわいい」スペーシア・ギアは楽しいゾ!
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)
【最新モデルガイド】アウトドアが日常のいまを表現。「無骨かわいい」スペーシア・ギアは楽しいゾ!
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)

 ラインアップはXZのターボ(64ps/98 Nm)と自然吸気(49ps/40Nm)の2種。それぞれパワーユニットはマイルドハイブリッド仕様。駆動方式は4WDとFFから選べる。価格は195万2500〜215万7100円になる。ベース車となるスペーシアは2023年秋のフルチェンジで、安全装備を新世代にグレードアップし、ボディ剛性を強化。騒音・静粛性対策を徹底した意欲作である。スペーシア・ギアは、その美点を余すことなく受け継いでいる。

 スタイリングは、キャンプやアウトドアが「ブームから日常」へと変化した社会の流れを、反映。毎日アウトドア気分が楽しめる点にこだわった。専用アイテムとして、丸型ヘッドライトを配したグリル、ルーフレール、前後スキッドプレートを採用。ガジェット感にこだわったディテールで道具感と新鮮さを演出した。

 大容量コンテナをモチーフにしたボクシーフォルムと、各部の専用演出は絶妙なハーモニーを奏でる。従来以上に大きくタフに見え、しかも安定感は抜群。サイドドアガーニッシュ部に配したオレンジの「GEARプレート」もおしゃれだ。足元は専用形状の14インチアルミと155/65R14タイヤの組み合わせになる。

【最新モデルガイド】アウトドアが日常のいまを表現。「無骨かわいい」スペーシア・ギアは楽しいゾ!
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)
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(画像=『CAR and DRIVER』より引用)

 ボディカラーは、イメージ色の「ミモザイエローパールメタリック&ガンメタリック2トーンルーフ」を筆頭に、2トーン6種、モノトーン3種の全9カラーから選べる。
 室内もギア独特の世界。インパネをはじめ、室内カラーは、ブラックを基調に、カーキグリーンの差し色を巧みに配したシックな印象でまとめる。シートファブリックは撥水処理済み。ラゲッジフロアは、汚れたり濡れたりした遊び道具でも安心して積み込める防汚タイプになっている。駐車ブレーキは電気式が採用され、足元スペースはすっきりとした印象。またシートヒーターにプラスして、ステアリングヒーターも新装備する。

 新型は、後席ユーティリティと快適性を高めるマルチユースフラップを標準装備。これはワンタッチでレッグサポート/オットマン.荷物ストッパーの3モードに展開する後席用便利アイテム。広い後席をリビングのような「くつろぎスペース」にも、大切な荷物をしっかり支える「安心スペース」にもアレンジすることが可能だ。

【最新モデルガイド】アウトドアが日常のいまを表現。「無骨かわいい」スペーシア・ギアは楽しいゾ!
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)
【最新モデルガイド】アウトドアが日常のいまを表現。「無骨かわいい」スペーシア・ギアは楽しいゾ!
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)

 室内は広く、アレンジ自在。車中泊も快適にこなせそうだ。スペーシア・ギアは、Kカーのコンパクトサイズながら、ユーザーのアイデアしだいで、大型モデル以上のユーティリティを発揮する「小さな大物」である。

 メカニズム面は、既存の標準/カスタムと基本的に共通。ライバルとなるデリカミニのような、オフロード走行時のタフさを高めるチューニングは行っていない。
 これはギアが、アウトドアを非日常ではなく、日常と捉えているため。ギアは通常ユースの快適性、走りのスムーズさを大切にしたクルマ。そのため足回りはあえてハードな設定とはしていないのだ。とはいえジムニーやハスラーなど、悪路走破性に優れたクルマを手がけるスズキの新作である。開発陣は「キャンプサイトなどを含め、通常ユースで出会うシーンでの走破性はライバルに負けません。とくに4WDの機能性はハイレベルです」と胸を張る。

【最新モデルガイド】アウトドアが日常のいまを表現。「無骨かわいい」スペーシア・ギアは楽しいゾ!
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)
【最新モデルガイド】アウトドアが日常のいまを表現。「無骨かわいい」スペーシア・ギアは楽しいゾ!
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)

 ターボ仕様のカスタムの完成度の高い走りに感銘を受けた筆者としては、そのスポーティさにも期待が高まる。ターボ仕様は、パドルシフト、パワーモードが標準装備され、フロントブレーキもベンチレーテッドタイプにグレードアップする。無骨かわいいギアでワインディングを疾走。いち早く遊びのフィールドに到達するのは、なかなか楽しそうである。

スズキ・スペーシア・ギア車両諸元

 

【最新モデルガイド】アウトドアが日常のいまを表現。「無骨かわいい」スペーシア・ギアは楽しいゾ!
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)

グレード=ハイブリッドXZターボ(FF)
価格=7CVT 203万7200円
全長×全幅×全高=3395×1475×1800mm
ホイールベース=2460mm
トレッド=前1295/後1300mm
車重=910kg
エンジン(レギュラー仕様)=658cc直3DOHC12Vターボ
最高出力=47kW(64ps)/6000rpm
最大トルク=98Nm(10.0kgm)/3000rpm
モーター最高出力=2.3kW(3.1ps)/1000rpm
モーター最大トルク=50Nm(5.1kg・m)100rpm
WLTCモード燃費=21.9km/リッター(燃料タンク容量27リッター)
(WLTC市街地/郊外/高速道路=19.3/23.8/22.0km/リッター)
サスペンション=前ストラット/後トーションビーム
ブレーキ=前ベンチレーテッドディスク/後ドラム
タイヤ&ホイール=155/65R15+アルミ
駆動方式=FF
乗車定員=4名
最小回転半径=4.6m