カーシェアは、非常に便利なサービスである。車が欲しいと思った時に予約でき、短時間からでも車が利用できる。
ただし、にわかには信じられないようなトラブルも起こっているので注意してほしい。
カーシェアで起こり得るトラブル6つ
カーシェアで起こり得るトラブルを6つ紹介しよう。
借りる予定の場所に車がない!
予約した日時に、所定のステーション(契約車が停まっている駐車場)に行っても車がないことがある。
前の利用者が無断で時間超過したり、急な予約延長をしたりしたら、このような状態になることが考えられる。
問題のある車体をあてがわれる
借りた車に問題があるケースもある。
筆者の周囲でも「カーシェアで借りた車に乗ろうとドアを開けたら、パッキンがはがれ落ち、ドアが完全に閉まらなくなった」というトラブルが実際にあった。
理不尽な修理代を請求される
理不尽な修理代を請求されることもある。例えば、「つけた覚えのない傷の修理代を請求される」はその代表例だろう。
車内がタバコくさい・汚い
衛生面で問題があるケースもある。
前の利用者がタバコを吸ったため車内がタバコ臭い車や、ゴミがそのまま残っている車を利用する可能性もゼロではない。
ライトの消し忘れ・窓の閉め忘れ
ライトの消し忘れや窓の閉め忘れには気を付けてほしい。バッテリーが上がったり、窓の閉め忘れで車内に雨が吹き込んだりした場合、損害賠償を請求されることもある。
実は返却手続きが完了していなかった
カーシェアの場合、レンタカーとは違って、ステーションに車を停めて鍵をかければ終わりではない。所定の返却手続きを踏まないと、永遠に料金が発生し続けるので気を付けてほしい。
トラブルにならないための対策
トラブルにならないためには、以下の対策を実践してほしい。
・車両を使い始める前に、車両や車内の状態を確認し、写真に撮っておく。
・何か不備があったらすぐにサポートセンターに連絡する。
・返却手続きの流れを事前に確認し、抜け漏れが生じないようにする。
・車を降りる際は、忘れ物やライトの消灯、窓のチェックをする。
神経質な人はレンタカーのほうが無難
カーシェアは自分が気を付けていたとしても、前の利用者のモラル次第では不快な思いをする可能性は十分にある。
トラブルにならないよう、しっかりと対策を実践しよう。
文・荒井美亜(金融ライター/ファイナンシャル・プランナー)
立教大学大学院経済学研究科を修了(会計学修士)。税理士事務所、一般企業等の経理を経験して現在は金融マネー系ライターとして活動中。