カワサキ・エストレヤは、1992年に販売を開始した排気量250ccのバイクです。スタイルは往年のメグロを彷彿とさせ、1989年に販売されたゼファー同様、カワサキの懐古路線の礎を築きました。正式名称はカタカナ表記で「エストレヤ」。アルファベット表記の「ESTRELLA」はスペイン語で「星」を意味する単語です。2017年のFinal Editionをもって国内での販売を終了。25年もの販売期間は、カワサキの車種で最長でした。
エストレヤの車種プロフィール
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カワサキ・エストレヤは、1992年に販売を開始した排気量250ccのバイクです。当初は1車種のみの販売でしたが、その後は基本的な性能を変えずに仕様違いの車種が追加販売され、一時期(1996年〜1999年)は、4車種を同時にラインナップしていたこともあります。2017年のFinal Editionをもって国内での販売を終了しましたが、中古市場での人気は高く、新車以上のプライスがつけられることもあります。
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バイクインプレ
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ファイナルエディションが発表され、その歴史に終止符が打たれることになった「カワサキ・エストレヤ」のレビューをお届けします。それでは近寄って車体各部を見てみたいと思います。まずエンジンの紹介です。単気筒なのでシリンダーは一つだけ。潔く直立しているという感じで、堂々としたデザインも大きな魅力です。
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ヘッドの構成は2バルブのSOHC。ヘッド周りがコンパクトに設計されていることがわかります。一般的には2バルブより4バルブの方が高性能と考えられています。間違いではないですが、2バルブには2バルブの良さがあります。
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エンジン各部が滑らかに仕上げられていて高級感があります。現行モデルなのでインジェクションによって吸気が制御されています。キャブレターモデルよりもかなり乗りやすくなりました。。
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単気筒のためエキゾーストパイプは1 本だけ。とても美しいデザインで、排気管の取り回しもよいと思います。サイレンサー部分はキャプトンマフラータイプというんでしょうか?エンジン音はとても歯切れが良く好感が持てます。
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前後足回り、ブレーキを見ていきましょう。ホイールはスポーク仕様で、リムはクロームメッキが施されています。フロントブレーキはシングルのディスクブレーキセミフローティングタイプ、キャリパーは片押しのピンスライド方式の2 ポットキャリパーです。
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フロントフォークは正立式のテレスコピックフロントフォークを採用しています。アウターチューブも綺麗に仕上げられています。タイヤはブリヂストンのACCOLADEを装着。パターンがクラシカルでおしゃれです。デザインとは裏腹にグリップがよく、車体の安定性に貢献してくれる素晴らしいタイヤです
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リアの足回りは、スチール製のスイングアームとツインショックの組み合わせです。ショックアブソーバーはプリロードの調整のみですが、このモデルに関しては、それで十分だと思います。スイングアームのデザインもシンプルそのもの。チェーンカバーは綺麗なクロームメッキが施されており、コストがかかっていることが伝わります。
足つき
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全長×全幅×全高は、2,075mm×765mm×1,035mm、車両重量142kg。シート高770mmとコンパクトかつ軽量です。たいていのライダーは、足つきや取り回し共に苦労することは少ないでしょう。乗り手を選ばない気軽さがエストレヤの魅力であり、人気の理由だと思います。
走り
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それでは走り出してみましょう。結構低速トルクがあります。発進時は何の不安感もなく車体を前に押し出してくれました。このエンジン特性ならエントリーユーザーもエンストなどを気にすることなく、気軽に運転することができると思います。
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小さな車体で単気筒エンジンを搭載しているモデルは、「ヒラヒラ感がメインで安定感はない」というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、エストレヤは驚くほど安定しています。クランク周りに程よい重量感があり、重心の低さを感じ取ることができるなど、W650やW800と共通性を感じさせます
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ハンドルバー周りを眺めてみると、「日本製バイクだな」と感じる品質です。おそらく海外からの部品はほとんど使ってないのではないでしょうか。メイドインジャパンのクオリティが感じられます。所有欲求を満たし、気軽に楽しめるエストレヤは、誰もを夢中にさせる魅力に溢れていました。
※当記事は動画「MOTO BASIC」協力のもと、モトメガネが編集構成したものです。