間もなく新型iPhone 16が発売されますが、これを機にiPhoneの買い替えを考えている人も多いと思います。でも、手持ちのiPhoneを売るならどこがいちばんお得なのでしょうか? そこで今回は、筆者が「下取り」と「買取」それぞれのポイントを解説しましょう。
そもそも「下取り」と「買取」はどう違う?
iPhoneを手放すときは「下取り」と「買取」の 2種類があります。下取りは新しいiPhoneを購入するとき、古いiPhoneの引取り額を価格から差し引いてもらう方式。あくまでも新たにiPhoneを購入するのが前提になります。
下取りは購入と売却が一度で済むため便利ですし、基本的に付属品がなくても、本体が壊れていなければOKなので、どうしても買取よりは値段が安くなってしまいます。
一方、買取は手持ちのiPhoneを買取業者に売って、現金や振り込みなどで代金を受け取る方式。新しいiPhoneを購入する必要はなく、下取りに比べると価格も高めで、査定額の高い業者を自分で選べます。買取額を調べたり箱や傷の状態を確かめる、ショップに足を運んだり梱包して発送する手間はかかりますが、買取価格は下取りよりグッと高くなります。
下取りに出す場合の注意点は?
今回、筆者は独自にiPhoneの下取り価格一覧表を作成しました(24年8月28日調査時点)。まず注意してほしいのは、Appleの価格はそのモデルの最大額になっていること。実際にはストレージ容量で査定額が変わります。
次に、ソフトバンクはストレージ容量に関係なくこの価格。買取額は「PayPayポイント」で還元されます。これは本体の値引きにも充当できるんですが、その場合は少し価格が安くなります。
そして、auは「Pontaポイント」、ドコモは「dポイント」、楽天モバイルは「楽天キャッシュ」で還元されますが、本体値引きに当てられるのはauとドコモだけです。ちなみに、楽天モバイルは下取りと言いつつ、新しいiPhoneの購入なしでも下取りしてくれます。
そのiPhone、どこで売る?!【下取り編】
それでは、下取り額の注目ポイントを解説しましょう。まず、iPhone 7の32GBモデルはauで2,750円ですが、ソフトバンクはストレージ容量に関係なく3,600円です。つまり、ソフトバンクはストレージ容量が少ないモデルの下取りがお得なんですね。逆に、256GBモデルではauのほうがお得になる点は注意しましょう。
auは古い機種でも高めです。iPhone 7の場合は、ドコモや楽天モバイルが1,000円~2,000円なのに対し、auは2,750円~4,400円となっています。
次に、AppleのiPhone XRの下取り最高額は1万9,000円ですが、これは256GBモデルのこと。実際に、Apple公式サイトで64GBモデルの価格を調べてみたところ1万6,000円でした。意外と差がありませんね。ソフトバンクでも1万2,000円なので、Appleの下取り額はかなり高いことが分かります。
ただし、iPhone 13シリーズのような新しいモデルは、基本的にAppleよりキャリアの下取り額のほうが高くなります。たとえば、iPhone 13はAppleが5万円なのに対し、楽天モバイルは5万2,500円。13 ProもAppleが最大6万7,000円なのに対し、ドコモでは13 Proの1TBモデルが7万円となります。
各下取り会社の特徴まとめ
まず、多くのモデルでAppleの下取りがもっとも高額です。下取り額は新しいiPhoneから値引きされますが、実はApple Gift Cardとして受け取ることも可能なんですね。
次に、ソフトバンクはストレージ容量で価格が左右されないので、容量が低いモデルがお得。また、PayPayポイント受け取りよりも、本体値引きのほうが少し安くなります。
auはiPhone 11までなら下取り額が高め。もちろん、本体値引きに適用できますし、Pontaポイントで受け取ることもできます。
ドコモの下取り額は平均的。もちろん、下取りは本体値引きもできますし、dポイントで受け取ることも可能です。
楽天モバイルは下取りなのにiPhoneを購入する必要はありません。下取り額は高めですが、楽天キャッシュでの還元は1カ月~1カ月半後になるので、現金化を急いでいる人は要注意です。