看護師向け転職エージェント比較サイトの運営などを通して看護師の転職支援に注力している株式会社SOKKINは、2024年9月に実施した「(看護師限定)看護師のハラスメントに関する簡単アンケート」の結果を公表しました。
看護師のハラスメントリスク
近年、さまざまな職場でハラスメント問題が浮き彫りとなっています。
医療に従事する看護師に関しても、ハラスメントに巻き込まれるリスクは高いようで、今回の調査によると、「職場でハラスメント現場を見た、または、自分が受けた」といった回答が、96%にものぼったとのことです。
また、ハラスメントの加害者に関しては、「上司」「先輩看護師」「患者」の順で報告が多く、内容としては、「精神的攻撃」が特に目立つとのことでした。
さらに、ハラスメント被害者からの「ハラスメントを報告して適切な措置が取られた」という回答は、たった14%という現状とともに、55%が報告をせずに泣き寝入り状態であることも判明しました。
証拠不十分で解雇されたケースも
ハラスメントを報告した人のなかには、「労働基準監督署に報告したが、証拠不十分で自分が解雇されてしまった」という意見もあるようで、一筋縄には解決へと向かわないハラスメント問題の闇深さも感じられます。
不本意な退職に追い込まれるほか、うつ病などの発症リスクもあるハラスメント問題。
就労人口不足が懸念されている昨今、少しでも労働者が安心して働ける就労環境の整備が看護の現場でも求められいることの背景が、本調査結果からは明らかとなりました。
調査概要
調査主体:株式会社SOKKIN
調査日:9月13日~18日
調査方法:株式会社クラウドワークスのパネル利用によるインターネット調査
対象者:現在看護師
回収サンプル数:74票
<参照>
【看護師のハラスメント実態調査】96%が職場でハラスメントが行われていると回答。「上司のパワハラでうつ病になり、労基に訴えたが、証拠不十分で自分が解雇されてしまった」という声も。