先進の内外装と上質な乗り心地
メルセデス・ベンツ日本は新型「Vクラス」を発表した。メルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて注文の受付を開始しており、デリバリーは2024年10月上旬以降(V220d は11月下旬以降)を予定しているという。
1998年に欧州のミニバンとして初めて日本に導入されたVクラスは累計販売台数約3万台を達成したロングセラーモデルであるが、今回の新型では、内外装デザイン・乗り心地・機能装備等、あらゆる面をアップデートし、優れた利便性・快適性を備えたとのことだ。
「伝統と先進性の融合」によるエクステリア
フロントデザインはラジエーターグリルを大型化、より迫力のあるデザインを演出。マルチビームLEDを採用した新デザインのヘッドライトが全モデル標準装備となっている。V220d、V220dロング、V220dエクストラ・ロングのラジエーターグリルには、メルセデス・ベンツのデザインに共通する無数に散りばめられたスターパターングリルに2本のルーバーを採用。
一方、V220dエクスクルーシブ・ロング・プラチナム・スイート、V220dエクスクルーシブ・エクストラ・ロング・ブラックスイートには、スリーポインテッドスターのボンネットマスコットと、5本のクロームルーバーを備えた専用フロントデザインが装着され、高級感を演出している。
ヘッドライトとともにラジエーターグリルが光る「イルミネーテッドラジエーターグリル」は、オプションのAMGラインパッケージを装着したV220d、V220dロング、V220dエクストラ・ロングと、標準でV220dエクスクルーシブ・ロング・プラチナム・スイートとV220dエクスクルーシブ・エクストラ・ロング・ブラックスイートに装備される。
リアエンドでは、フルLEDリアコンビネーションランプのライトカバーがクリア(透明)になり、ブラックインサートの入ったデザインへ変更。また、クロームのトリムストリップの上に、「Mercedes-Benz」のレタリングが入れられている。
アルミホイールは、全モデルで新しいデザインのものを採用。V220d、V220dロング、V220dエクストラ・ロングの標準仕様には18インチ、AMGラインパッケージ選択時にはAMGデザインの19インチを装着。V220dエクスクルーシブ・ロング・プラチナム・スイートとV220dエクスクルーシブ・エクストラ・ロング・ブラックスイートには、19インチの高級感あるデザインのホイールが採用される。
外装色では、新しいソリッドペイントとして「ジュピターレッド」「ヴィンテージブルー」「アルペングレー」、メタリックペイントでは「カラハリゴールド」「ソーダライトブルー」「ハイテックシルバー」を追加。
インテリアも刷新、さらにゴージャスに
全モデルで前席のインテリアが刷新され、ワイドスクリーンコックピット、静電容量式の新ステアリングホイールが採用されている。
V220 d、V220dロング、V220dエクストラ・ロング(標準仕様)では全席本革シート、新しく採用された「ダークグレイオープンポアオリーブウッドルックインテリアトリム」、そしてAMGラインパッケージでは「カーボンルックインテリアトリム」を採用。
V220dエクスクルーシブ・ロング・プラチナム・スイートと同ブラックスイートには「アルミニウムインテリアトリム」と全席ナッパレザーシートが採用され、高級感あふれる空間の演出が図られている。さらに、2列目にはエクスクルーシブシートを標準装備。フットレストが装備され、リクライニング機能、リラクゼーション機能その他、さらに折りたたみ式テーブルが備わる。
多彩なシートアレンジ、ディスプレイその他の変更や快適装備
全モデルで運転席、助手席を除いた2列5席の多彩なシートアレンジが可能。7人乗りでの使用はもちろん、後席を2座のみにして室内を広々と使ったり、2・3列目をすべて取り外して荷物を積載したりと、用途に合わせたアレンジができるという。
安全面にも配慮されており、全シートに3点式シートベルトが一体化され、センターエアバッグ、ウィンドウバッグ(リア)も全モデルで追加されている。また、電動スライドドアで後部座席の乗員も乗り降りが快適になったとしている。
ディスプレイ関連は、先代モデルのコックピットディスプレイ:5.5インチ/メディアディスプレイ:10.25インから、どちらも12.3インチのワイドディスプレイとなり、メディアディスプレイはタッチスクリーン対応に。ステアリングホイールは、より直感的な操作が可能になったとのことで、ナビゲーションやインストルメントクラスター内各種設定、安全運転支援システムの設定を手元で完結できるという。
また、従来はステアリングホイールにかかるトルクで判定していたアクティブディスタンスアシスト・ディストロニック使用時のハンズオフ検知を、静電容量式としたことで、アクティブディスタンスアシスト・ディストロニックの使用感を向上させたとのこと。さらに、全モデルにステアリングヒーターが備わる。
対話型インフォテインメントシステム「MBUX」も標準装備される。音声認識機能は多くのインフォテインメント機能(目的地入力、電話通話、音楽選択、気象情報)に加え、クライメートコントロール、各種ヒーター、照明などにも対応。音声認識だけではなく、タッチスクリーン、タッチコントロールボタン、タッチパットなど、好みや運転状況に応じて使い分けての操作が可能だ。
このほか、ボタン式のキーレススタート、車両後方の視界を補助するデジタルルームミラー(V220d除く)などを装備。アンビエントライトは従来3色だったものが64色となり、華やかな雰囲気を醸し出すという。
機構面もリニューアル
新型Vクラス全モデルに、2.0L直列4気筒クリーンディーゼルエンジン「OM654」を搭載。最高出力163ps(120kW)、最大トルク380N・m。 振動、騒音も低減され、快適なドライブを実現するという。トランスミッションは全車9速オートマチック「9G-TRONIC」を採用。1速から9速までの変速比幅が広いことから、優れたエネルギー効率と快適性を実現たとのこと。
足周りは、V220d には従来通りの「AGILITY CONTROLサスペンション」を装着。その他4モデルでは、滑らかな乗り味を実現したという「AIRMATIC サスペンション」が新採用されている。
文・CARSMEET web編集部/提供元・CARSMEET WEB
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