日本各地の名山と秘湯を紹介するコラム【山と秘湯をめぐる】。登山の後に素晴らしい温泉でリフレッシュできる旅を、多くの方に気軽に楽しんでもらえるような内容をお届けします。

第3回目は、郷土富士・大山と鳥取最高所の豪円湯院をご紹介!山陰のトレードマークである名山と、知る人ぞ知る名湯の魅力を存分にお伝えします。

目次

  1. 伯耆富士として讃えられる「大山」
  2. 大山のコース概要と魅力
  3. 日本最大級の酸化還元水に浸かる豪円湯院
  4. 湯上がり後のソフトクリームも絶品

伯耆富士として讃えられる「大山」

【山と秘湯をめぐる】鳥取県〜郷土富士・大山と鳥取最高所の豪円湯院〜
(画像=『たびこふれ』より引用)

山陰地方の名峰「大山(標高1,729m)」は、その美しい姿から"伯耆富士"の呼び名で親しまれてきました。古くから信仰の対象として、山岳仏教が栄えた地でもあり、現在も大山寺の境内がその歴史情緒を伝えています。

登山愛好家のバイブルである「日本百名山」に中国地方で唯一選ばれており、四季折々素晴らしい風景を見せてくれるのが魅力。冬になるとスキーリゾートとして賑わうという側面もあります。

【山と秘湯をめぐる】鳥取県〜郷土富士・大山と鳥取最高所の豪円湯院〜
(画像=『たびこふれ』より引用)

そんな大山ですが、弥山山頂まで登山道がしっかりと整備されており、初心者の方でも手軽に登山へ挑戦することが可能。日本海の大パノラマや緑が美しい樹林帯、山頂周辺には色とりどりの花畑が広がり、景色変化に富んでいます。

日本海側の厳しい気候帯だからこそ、高山でしか出会えない風景にも出会うことができ、まさに別天地といえる山です。

大山のコース概要と魅力

【山と秘湯をめぐる】鳥取県〜郷土富士・大山と鳥取最高所の豪円湯院〜
(画像=『たびこふれ』より引用)

大山の登山道は、夏山登山コースと行者コースの2つがありますが、5合目を少し過ぎた行者分かれで合流します。往路で夏山登山コース、復路で行者コースを歩き、下山後に大山寺を観光するのが定番です。

夏山登山コースのほとんどは、よく整備された階段の道。淡々としていますが、とても歩きやすく、美しく爽やかな自然を楽しむことができます。入山時は少し蒸し暑くても、標高を上げるごとに涼しくなっていきますよ。

【山と秘湯をめぐる】鳥取県〜郷土富士・大山と鳥取最高所の豪円湯院〜
(画像=『たびこふれ』より引用)

6合目避難小屋を過ぎると、次第に景色が開け、8合目まで到着すると山頂まで天空の木道が続いていきます。雲の上の高さまで来ており、周囲を吹く風も天然クーラーのような涼しさ。進むごとに、彩豊かな花畑が待っていますよ。

そんな木道を振り返れば、米子市から弓ヶ浜半島まで日本海の海岸線を一望できます。遮るものはなく、下界までくっきりと見える大パノラマは圧巻!山頂に至るまで唯一無二の世界が広がっている名山です。

大山(弥山山頂)

  • 住所:鳥取県西伯郡大山町大山
  • TEL:0859-52-2502(一般社団法人 大山観光局)

日本最大級の酸化還元水に浸かる豪円湯院

【山と秘湯をめぐる】鳥取県〜郷土富士・大山と鳥取最高所の豪円湯院〜
(画像=『たびこふれ』より引用)

そんな大山ですが、大山寺の門前にある「豪円湯院」の日帰り温泉に浸かるのが、下山後の楽しみです。鳥取県でも最も標高の高い地点にある温泉で、地下1,200mよりくみ上げた源泉は、日本屈指の酸化還元電位を誇っています。

これは"抗酸化作用"が高いことを示しており、疲労回復・治癒効果を期待することができます。まさに大山山麓の自然が育んだ、神秘の天然温泉です。

【山と秘湯をめぐる】鳥取県〜郷土富士・大山と鳥取最高所の豪円湯院〜
(画像=『たびこふれ』より引用)

また秘湯を思わせる露天風呂のロケーションの素晴らしさも魅力の一つ。柱を額縁とするように、美しい原生林の風景を望みます。静かな自然に包まれながら、心ゆくまで素晴らしいお湯に浸かる時間は至福のひとときです。

日帰り温泉施設としては珍しく、温泉源泉水が飲泉できるのも魅力。湯上り後は、日本屈指の酸化還元電位を誇る温泉水を飲み、内側から身体を整えましょう。

湯上がり後のソフトクリームも絶品

【山と秘湯をめぐる】鳥取県〜郷土富士・大山と鳥取最高所の豪円湯院〜
(画像=『たびこふれ』より引用)

温泉施設「豪円湯院」では、豆腐や豆乳の製造も行っています。その中でも名物が「豪円豆乳ソフト」です。濃厚な味わいながらもさっぱりとした後味で、入浴後のクールダウンに最適です。

いかがでしたでしょうか?登山から観光、温泉、スイーツまで、一度の日帰り登山で大山の魅力を存分に楽しめます。ぜひ、大山登山に挑戦してみてください。

豪円湯院

  • 住所:鳥取県西伯郡大山町大山25
  • 営業時間: 温泉/売店<12~3月末>
  • 平日・土日祝ともに12:00~19:00、<4月~11月末>平日11:00~18:00、土・日・祝日11:00~19:00 定休日:水曜日 (祝日時など例外あり)
  • 料金:入浴料(中学生以上)790円 、子ども(小学生)300円、未就学児無料
  • TEL :0558-85-2345

文・写真・土庄雄平/提供元・たびこふれ

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