ノストラダムス、ババ・ヴァンガをはじめ、古くから多くの予言者がこの世界の未来を予言してきた。その予言方法は占星術を用いたものであったり、予知夢であったりと様々だが、一風変わった予言を残した男を紹介する。なんと彼は昏睡状態にあった1年間、西暦3906年に存在した男の人生を生きたというのである。
スイス出身の言語学教授パウル・アマデウス・ディーナッハは生まれつき体が弱く、1921年に1年間の昏睡状態に陥った。ディーナッハは最終的には回復したのだが、昏睡状態であった1年間、西暦3906年の男の人生を生きたと述べている。
回復した後に彼が記した日記には、火星の植民地化、壊滅的な核戦争、そして人類の新たな黄金時代の幕開けをもたらす世界政府の設立について書かれている。これらは1920年代初頭に生きていた人にとっては非常に奇抜な概念である。
科学や宇宙に関連するテーマを取り扱うコスモスラボの動画では、パウル・アマデウス・ディーナッハが体調が優れない中で、自身の手書きのノートを学生の一人、ゲオルギオス・パパハジスに託した事例が紹介されている。そしてパパハジスがノートの翻訳に着手した際、予期せぬ内容に衝撃を受けたという。
ディーナッハのノートには、未来に起こると予測される出来事に関する詳細な記述が含まれていた。具体的には、大規模な核戦争、火星への潜在的な植民、世界政府の構想、先進技術(飛行機、ホログラフィックディスプレイ、地球外生命体との接触)についての予測が記載されていた。これらの記述は初め、パパハジスには単なる科学小説の一部と映った。しかし、翻訳を進めるうちに、これらがディーナッハの日記の一部であり、彼が未来で体験したことに基づいていることが徐々に明らかになったのである。
ディーナッハは昏睡状態に陥った後、見知らぬ病院で目覚めたと主張している。彼は混乱し、医師に何が起こっているのか尋ねようとしたが、彼らの答えが理解できなかった。最終的に、彼がドイツ語を話していることに気づいた誰かが、彼が実際にはアンドレアス・ノラムという名前の有名な物理学教授であり、大きな事故に遭ったのだとディーナッハに告げた。
鏡を見ると、そこには見たこともない男が写っており、彼はパニックに陥ったという。スモスラボの動画では「信じがたい状態だったが、ディーナッハが窓の外を見たところ、雲突き抜けるような超高層ビルや、重力に逆らって飛び回る未来的な乗り物を目にし、その光景に驚いた」と説明している。
彼は自分が既に死んでおり、ここが天国なのではないかと考え始めた。同時に医師たちは彼を事故に遭った物理学者として扱い、1921年に気を失ったという彼の主張を頭部の怪我による症状として扱ったという。
数日が経過する中で彼は周囲を歩き回ることが可能なほどに回復した。彼は自らの周囲を忠実に描写し、風景を広く見渡すことができるクリスタル製の壁や、温かみのある柔らかい色の光を放つ金属製の物体に気が付いたと語った。
ディーナッハは夜な夜な、未来の歴史書をiPadのようなデバイスの助けを借りて読み進めた。彼は「レーガン・シュワーガー」と呼ばれる特別な装置を使用し、未来の技術や文化について学び、その知識を熱心に吸収した。この装置は、三次元の画像と魅力的な音声で暗闇を明るく照らし出したという。
その後、奇妙な臨死体験から目覚めたディーナッハは覚えている限りのことを書き留めた。
西暦2000年から西暦2300年までの300年間は、人口過密、環境危機、食糧不足、そして世界中での戦争に見舞われた時期だった。また、2200年代には火星での植民地設立が試みられ、初めは成功したが、環境災害によりすべての植民者が死亡したと述べている。
そして2309年には、中国と西洋との間で核戦争が起こり、大量の死者と放射能汚染地域からの大規模な移住が発生した。最終的には戦争の恐怖を二度と繰り返さないように世界政府が設立された。
しかし、世界政府設立がすぐにすべての人に受け入れられたわけではなく、人々が国家という概念を諦めるのに何百年もかかったと述べている。また、彼の最も大胆な予言では、3382年に人間の脳に何らかの変化が起こり、「ハイパービジョン」と呼ばれる新しい感覚や能力が現れ、それが人々の思考方法を変えることになると記されている。
「暗黒時代」が10世紀以上続いた後、3400年に人類の新たな黄金時代が始まる。この時代には、世界中で平和と繁栄を享受する10億の人々が、悩みや恐れから解放された「のんきな子供たち」のように暮らしていると彼は述べている。
これらのことが書き記されたディーナッハの日記は『Chronicles From The Future: The amazing story of Paul Amadeus Dienach(未来からの年代記:パウル・アマデウス・ディーナッハの驚くべき話)』というタイトルで、2016年3月(Kindle版は2015年11月)に英語訳が出版され、大きな話題を呼んだ。
多くの予言と同様に、ディーナッハの主張をどれほど真剣に受け止めるべきかは判断が難しい。しかし、スイス・オーストリアの教師が生涯を通じて自身の著作から利益を得ようとしなかった事実は、彼の体験が本物であるかどうかにかかわらず、彼の主張が誠実であったからなのかもしれない。
参考:Daily Star
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提供元・TOCANA
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