Aライなしでも出場OK!ビギナーからベテランまで楽しめる本格的モータースポーツ
マツダファン・エンデュランス(マツ耐)は、最も参戦しやすい自動車競技のひとつである。 この戦いは150分かつ無給油でいかに長距離を走り切るかを競うイベント。耐久レースの頂点ともいえるル・マン24時間レースを日本車で初めて制覇したマツダの「耐久スピリット」が息づく戦いともいえる。決勝レースは各車燃料満タンでスタートし、途中の給油は認められていない。
参加できる車両はナンバー付きの国内仕様マツダ車で、ナンバー付き車両が出場できる。マツダ車が満タンで競走する、というレースなので、クラス分けは別表に示すとおり細かく設定されている。
保安基準や車両規定の範囲内であれば改造(チューニング)もOK。ロータリーエンジン搭載車でも、ディーゼルエンジン搭載車でも参加でき、MX-30のロータリーハイブリッドはSUVクラスで参加できる。
ドライバーは国内A級ライセンスを保有していることが望ましいが、「これから取得する予定」というドライバーでもOK。参加者全員がA級ライセンスを取得している場合は、参加料が1100円割引になる。なお、参加料は1大会につき6万500円。1チームにつき4名までドライバーが登録でき、2人目からは登録料が必要(1人当たり3300円)になる。
マツ耐に興味を覚えたら、まずは実戦を観戦しておこう。レース経験者ならチーム編成の実際や、実際に走る際に必要なギア類などで戸惑う心配はない。だが、初めてのレースとなれば、ピットクルーは何人くらい必要なのか、レースの戦略はどのように立てていくのか。ドライバーとピットスタッフのデータのやりとりはどうすればいいのかなど、対処しなければならない課題がたくさんある。
実際に出場しているチームの編成を確認し、どのようなツールを使っているのかを確認し、自分がチームを編成する際の参考にするといい。
2024年は11月9〜10日の岡山ラウンド(岡山国際サーキット)と、12月の大分ラウンド(オートポリス)が残っている。
レースに出場するには「莫大な費用がかかり、アマチュアにはとうてい無理」と考えがち。だが、そうしたドライバーに広く門戸を開放しているイベントが、マツ耐である。ナンバー付き車両なのでトランスポーターは不要。サーキットまでの移動と予選・決勝が同じクルマで完結する。ノーマルクラスなら、調整できる範囲が限られているのでプロのメカニックを用意しなくても対応できる。
マツ耐は「最高気温が30度以上になうと判断された場合は、競技車両はエアコンの使用が義務付けられ、室温を30度未満に保つ」という熱中症対策をレギュレーションに盛り込んでいる。そしてピットクルーが体調不良を起こした場合にもペナルティを設けているほどだ。
気軽に、楽しく、安全に、150分間でできるだけ長距離を走る。ビギナーからベテランまで、マツ耐はドライバーやチームの技量に応じた楽しみ方ができるイベントである。
ということで、メディア連合チームRX-8で実際に参戦しみたらクラス2位を獲得!
2024年7月に筑波サーキットで開催されたマツ耐に、WEB CARTOP編集部の井上さん、カービュー編集部の橋本さん、UOMO編集部の西坂さんと、本誌統括編集長の山本の4人で参戦してきた。結果はクラス2位!ということで、そのレポートが各メディアでも発信されているので、合わせてチェックしてほしい。
(本誌『CAR and DRIVER』2024年11月号にはUOMO西坂さん執筆のレポートが掲載されていますので、そちらもぜひ)
提供元・CAR and DRIVER
【関連記事】
・「新世代日産」e-POWER搭載の代表2モデル。新型ノートとキックス、トータルではどうなのか
・最近よく見かける新型メルセデスGクラス、その本命G350dの気になるパワフルフィール
・コンパクトSUV特集:全長3995mm/小さくて安い。最近、良く見かけるトヨタ・ライズに乗ってみた
・2020年の国内新車販売で10万台以上を達成した7モデルとは何か
・Jeepグランドチェロキー初の3列シート仕様が米国デビュ