第2回xEVモーターショー開催、来場者4万4000人超え
8月24〜25日、東京都武蔵村山市の大型ショッピングモール、イオンモールむさし村山を会場に、第2回xEVモーターショー(主催・xEVモーターショー実行委員会)が開催された。昨年4月の開催に続く2回目のxEVモーターショーは、電動車と電動車関連の機器や情報に特化したイベントである。
今年の出展社は国産ブランドが日産、マツダ、三菱、輸入車ブランドがBMWとBYD。そして充電設備を扱うオムロンとユアスタンド、東京都のZEV補助金を案内するクール・ネット東京(東京都)が参加した。今年はモータージャーナリストを中心に構成したインストラクターのガイド付き試乗会もあり、こちらにも多くの参加者があった。
三菱アウトランダーPHEVに試乗した方は「モーターの走りがこんなに力強いとは思いませんでした。インストラクターに“モーターで80㎞以上走れる”と聞いて、驚きました」という感想だった。
BEVの静粛性、力強い発進加速は試乗して初めて実感できるもの。日常的に買い物に訪れるショッピングモールの付近が試乗コースになっているだけあって、マイカーとの走り味の違いは、鮮明に気づいてもらえたのではないだろうか。
ふだんはディーラーでお客様をお迎えして接客するBMWのスタッフは、「店舗でお会いしているお客様とは異なるので、新鮮です」と手応えを語っていた。イベント会場に隣接する日産ディーラーのスタッフも同様の感想だった。BYDは小さなお子さんを対象にクジ引き大会を開催。若いファミリーはもちろん、年配ユーザーの注目を集めていた。「BYD車を間近で見るのは初めてですが、作りがいいので驚きました」とは、ある男性のコメント。
日産のスタッフは「東京郊外はサクラがよく売れています。戸建てにお住まいの方が多く、充電設備を設置するのに困らないという特性があります。また、高齢のユーザーが多い関係で、コンパクトなクルマがほしい、という要望があるのです。そうしたお客様には、コンパクトで力強い走りの性能を持ったサクラはうってつけなのです」と語っていた。
静かで、走りは力強い……BEVのメリットはわかる。だが、いざ購入するとなると、車両本体が高額で、充電器の自宅設置費用や、毎月の充電料金が気になる、というユーザーは多い。
この点について充電器、Wallboxを展示したユアスタンドは「電気料金が安い時間帯に充電するように工夫すれば、月間の充電料金は3000円程度に抑えられる」と説明する。ユアスタンドが取り扱う充電器は、専用アプリで充電時の出力がコントロール可能。短時間で充電したり、安価な時間帯にじっくり充電したりと、ユーザー自身が制御できる。
オムロンソーシアルソリューションズは「補助金を利用してV2Xシステムを導入してはどうですか」と語る。V2X(V2H)はBEVの車載バッテリーを文字どおり蓄電池として利用し、家庭に給電するシステム。東京都の場合、国の補助金と合わせて最大145万円の補助がある。どういった補助金があり、どんな条件を満たせば受け取れるのか、クール・ネット東京が情報を整理してユーザーに届けている。 「せっかくの補助金なのですから、利用しないのはもったいないです。環境政策は一過性のものではないので、どうすれば最もお得になるのか検討してください。そのためのツールを用意しています」とクール・ネット東京は、補助金の積極利用を呼びかけている。
イベントに参加できなかった、試乗できなかった方、次回開催をお楽しみに。
提供元・CAR and DRIVER
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