東洋製罐グループホールディングス株式会社(以下、東洋製罐グループ)は、辻調理師専門学校(大阪府大阪市)との共同プロジェクト「+Recipeプロジェクト(プラスレシピプロジェクト)」を開始。缶詰やレトルトパウチで長期保存できる本格料理を開発しました。

両者がもつノウハウを生かし、食に関する社会課題の解決を推進しようという取り組みです。

缶詰・レトルトで高級料理の味を追求

今回開発したのは、「トマト・ファルシ(トマトの肉詰め)」「だし」「ぶり大根」「鹿スネ肉のブレゼ、ソース・エーグル・ドゥース」「エスプリ・ド・タタン」の5種類。レトルト加工による味への影響を調べながら、本格料理の味わいを追求したといいます。

加工により長期保存できるようにしただけでなく、缶詰・レトルト食品を高級料理として提供できる可能性にも挑んだそうです。

教育プログラムや成果の社会実装で食の課題解決へ

2021年の発足以来、「レストラン同様の味」を再現するという研究を軸に、レトルト加工食品を半製品として調理に活用するなどの試みを続けているという+Recipeプロジェクト。

背景には、農業従事者の高齢化と後継者不足、食料自給率の低下、フードロス問題、災害時における栄養バランスの取れた食事の確保など、食における社会課題があるといいます。

今後は、自治体や他の企業などと連携しながら、プロジェクトの成果を実装するための取り組みや食品包装に関する教育プログラムの検討も進めていくそうです。

<参照>

東洋製罐グループと辻調理師専門学校が食を通じた社会課題解決を目指す「+Recipeプロジェクト」を発表