長年生活をともにしている家族であれば、互いの「気になるところ」が出てくるものでしょう。車の運転という面でも、日頃から「パートナーの運転のココがイヤ」といった気持ちを抱いている人は少なくないかもしれません。
今回は結婚生活の長い女性の方々から、「夫の運転のイヤなところ」について話を聞きました。
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「悪いのは相手」とクラクション連発
運転中の相手に幻滅する瞬間として、しばしば挙げられるのが「ハンドルを握ると性格が変わる」といったケースです。今回もこれに類するお話が寄せられました。
「昔から夫が運転中にクラクションを鳴らすことが多くて、ほんとに毎回ゲンナリしていました。付き合っている頃から『トラブルになるからやめようよ』とやんわり伝えても、『あぁいうヤツには自分が危ない運転してるって自覚させてやらないと』といって聞く耳をもちません。
たしかに相手の危ない運転に対して鳴らすことが多いんですけど、ちょっとした落ち度すら許容できずにすぐ鳴らすので、恥ずかしいやら申し訳ないやら。子どもが生まれれば変わるかなと思いましたが、幼い娘を乗せていてもまったく気にせず鳴らしまくっていました。
しかも、一度こちらに気づかずバックしてくる車をクラクションで止める経験をしてから、『やっぱり日頃から鳴らす習慣がないととっさに動けない』と、ますます増長してしまって。
ただ、娘が小5くらいの頃、とうとう夫に対して『次鳴らしたら、もう一生乗らないから』と告げてからは、ほとんど鳴らさなくなりましたね。少なくとも私か娘を乗せているときは、苛立つことがあっても溜め息をつく程度で済ましています」(50代女性)
信号が青になっても進まない車への注意喚起やちょっとした挨拶など、ドライバーのなかにはクラクションを頻繁に鳴らしている人も見られます。しかし、運転中にクラクションを鳴らすべき場面は道路交通法第54条において規定されており、条文に定めのない「不必要なクラクション」は法令違反とされる可能性があります。
見通しの悪い山道をはじめ「警笛鳴らせ」の標識がある箇所や、先の見えない上り坂の頂上付近など、危険を防止するためにやむを得ない場合を除き、むやみにクラクションを鳴らしてはいけません。
ネガティブな独り言にウンザリ
続いてのお話も、「運転中の態度」に関する意見です。今回のインタビューでは、パートナーの「運転操作」についての不満はあまり聞かれず、態度や言動をめぐる不満が大部分を占めていました。
「めっちゃ独り言が多いところですね。あんまり攻撃的なことは口にしないんですけど、リアクションを求めているのか、単に呟いているだけなのか、判断に迷うことばっかなんですよ。
たとえばナビに狭い道を案内されて、『あー狭いなぁ、こえーなぁ、ミスったかなぁ、あーやだなぁ』とか。抜け道を使ったら思いのほか混んでいて『あーやったわ、ミスった、最悪、あー失敗した』とか。なんかゲンナリする感じの独り言が多いですね。
もちろんキレて暴言を吐くよりはマシでしょうし、運転に集中していて思わず声が漏れちゃうのはわかるんですけど、それにしても垂れ流しすぎじゃないって」(40代女性)
たしかに「ハンドルを握るとすぐキレる」といった豹変ぶりに比べれば、こちらの不満は小さな悩みに思えてしまうかもしれません。
しかしそれでも、なんとなくネガティブな言葉を繰り返されると、車内の雰囲気も悪くなってしまうものです。積もり積もって、ドライブ自体が憂うつに感じられたとしても不思議ではないでしょう。
所要時間の見積もりが甘すぎる
同乗者にとって、「ストレスのない運転」はさまざまな要素から成り立っています。運転時の態度のほかにも、「ドライブの段取り」について評価する声もありました。
「運転自体はたぶん普通で、とくに思うことはないんですけど、とにかくドライブの計画を立てるのが絶望的に苦手なんですよね。曜日や時間帯の違いを考えずに、『前はこのくらいで着いたから』といって、毎回のように時間を見誤るんですよ。
もちろん私も『連休だしもっと時間かかるんじゃない?』と釘は刺すんですけど、『いや実際前はこうだったし』と意固地になって意見を変えてくれず。私の意見を聞くのがイヤなのか、自分の想定より早く出発するのがイヤなのか……。
しかも、それで実際に予定より遅くなり、スケジュールが狂うと、夫の方がぶすっと黙り込んでしまって。毎回、子どものお守りかよって気持ちでしたね。
最近はスマホのナビでもそれなりに正確な到着時間がわかるのに、それも使おうとしませんし……。なので私は勝手に、あらかじめスマホで所要時間をざっくり見通しておいて、夫のプランとは違うBプランをなんとなく用意していますね。もちろん、かなりの確率でBプランになりますよ」(40代女性)
このお話にもあるように、「自分の決めたルート」に対して頑固になってしまうドライバーもいるようです。もちろん経験にもとづく知識は貴重なものですが、そもそも「あまり知らない道」に関しても意見を曲げないのは、あまり合理的ではないかもしれませんね。
パートナーに対する不満は、それ自体は小さなものでも、積み重なると大きなストレスにつながることも考えられます。運転に対する不満についても、うまくコミュニケーションを取りあいながら、お互いにとっての落としどころを見つけていくことが大切なのでしょう。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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