台湾旅行は、夜市グルメ巡りも楽しいけれど、実はアートも充実しているんです!
街を歩けばあちこちでアートに出会えます。特に現代的なポップカルチャーは、日本のアニメや漫画の影響を受けた作品も多く、私たちにも身近なものがたくさんあったり、町全体をアートにしたようなエリアもあります。
街角の壁画や個性的なお店も、あっと驚くようなアイデアが詰まっています。歴史と現代が融合した独特なアートシーンが魅力の台湾。
街を歩けば、きっとあなたも新しい発見があるはず。この記事では、台北から台南までを巡り、アート好きにおすすめのスポット5選をご紹介します!
目次
1. 高雄:駁二藝術特區 (Pier-2 Art Center)
駁二藝術特區は、高雄港の古い倉庫群をおしゃれな現代風アート空間にリノベーションした、活気あふれる芸術センターです。
歴史と現代が融合する独特な空間は、多くの観光客やアーティストやクリエイターを魅了し、高雄の新たなランドマークとして注目を集めています。
個性的なカフェやリノベーションされたコンテナショップが立ち並ぶ、街並みはまるでアートギャラリー。
訪れるたびに、新たなアート作品が生まれ、活気に満ち溢れています。
高雄Pier-2アートセンターのPAIRプログラムは、世界各国から集結したアーティストが、高雄の地で共同生活を送りながら、創造性を爆発させ、新たな芸術作品を生み出す、国際的な芸術交流のプラットフォームです。
毎年、世界中から才能溢れるアーティストを招待し、彼らが安心して創作活動に打ち込めるよう、充実した制作環境と資金面でのサポートを提供しています。
高雄の芸術文化を世界に発信すると同時に、アーティストと地域住民の交流を深め、活気あふれる芸術都市高雄の創造に貢献しています。
こういったプログラムを通じ、地域活性につなげてたくさんの旅行客が楽しめる場所、そして新しいビジネスも生まれ、どんどんお金の循環が生まれるって凄くないですか?
高雄を訪れる際は、ぜひ駁二藝術特區を訪れてみてください。海風が心地よい開放的な空間で、アートに触れながら、ゆったりとした時間を過ごせます。
いつも見る標識に可愛らしい工夫がされていて、思わず写真を撮らずにはいられませんでした。こんな風に日常の中にちょっとした遊び心があると、生活が豊かになるなって改めて感じますね。
周辺には、地元ならではの美味しいお店やおしゃれなカフェもたくさんあるので、1日中楽しめますよ。
Pier-2 Art Center
・住所:No. 1號, Dayong Rd, Yancheng District, Kaohsiung City, 台湾 803
・電話:+88675214899
・営業時間:24時間
2. 台北:ジブリワールド全快の九份の街並み
まるでジブリの世界に迷い込んだかのような、独特な雰囲気を持つ九份の街並みは、まさに息をのむ美しさです。
そこかしこに灯る真っ赤なランタンが、幻想的に街を照らし出します。漢字ばかりの看板が並ぶ風景と屋台が連なる様子は、どこか懐かしい、温かい気持ちに包まれるのは私だけでしょうか。
この九份の街並みは、ジブリ映画『千と千尋の神隠し』のモデルになったと言われるのも納得です。特に、あの有名な湯屋のモデルと言われている茶屋の前で、映画のワンシーンを彷彿とさせる写真を撮ることができ、興奮しました。
ただ、想像以上に多くの日本人に会えたことには驚きました。あちらこちらから聞こえる日本語に、「ここは日本なのか?」と少し不思議な気持ちもなります。
また、九份の街並みは、昼と夜で全く異なる表情を見せます。昼間は、明るい陽光が差し込み、カラフルな建物が鮮やかに映えます。
一方夜は、提灯の光が幻想的な雰囲気を醸し出し、まるで別世界に来たような感覚になります。
特に、茶屋で温かいお茶を飲みながら、遠くに見える海を眺める時間は、至福のひとときでした。
台北から日帰りで訪れる人が多いですが、1泊するのもおすすめですよ。注意点としては、早めにほとんどのお店が閉まってしまうので、早めに晩御飯を食べると言うことです。
九份
・住所:224 台湾 新北市 瑞芳区
3. 台中:台中国立歌劇院(National Taichung Theater)
台中国立歌劇院(National Taichung Theater)は、その独創的な建築美で世界中から注目を集める、台湾を代表するランドマークの1つです。
"プリツカー賞も受賞した建築家であり、世界的にも有名な伊東豊雄によって設計された台湾にある台中国家歌劇院。「世界で最も建築が難しい」と言われ、約6年もの歳月をかけて作られた。「世界9大新ランドマーク」にも選ばれ、設計のコンセプトは音の洞窟。「芸術と心の音を聴く」という意味合いが込められている建築である。"
引用:「#casa」(ハッシュ・カーサ)
コンセプトの通り、直線がとても美しい建物で外観も凄いですが、特に内装がかなりびっくりする場所です。
屋上庭園は、都市の喧騒を忘れさせてくれる静かな空間が広がっています。都会の真ん中とは思えないほどの穏やかさで、心身のリフレッシュに最適です。カフェやレストランも併設されており、少し贅沢な時間を過ごしたい方におすすめです。特に、内装や空間設計は、ゆっくりとくつろげるように工夫されていて、さすがの一言です。
運が良ければ、プロジェクションマッピングのイベントに遭遇できるかもしれません。私たちが訪れた際には、廊下が美しい映像と音楽で彩られ、まるで美術館を歩いているような体験を楽しむことができました。しかも、無料で鑑賞できるのは驚きです。
台中国立歌劇院(National Taichung Theater)
・住所:No. 101號, Section 2, Huilai Rd, Xitun District, Taichung City, 台湾 407025
・電話:+886422511777
・営業時間:日曜日、火曜日、木曜日 11:30~21:00・ 金曜日~土曜日、祝日 11:30~22:00
・定休日:月曜日
4. 台中:南天宮
台中南天宮を訪れた際、その華やかさに圧倒されました。今まで多くの寺社仏閣を訪れてきましたが、南天宮は別格です。ビビッドな色彩と細やかな装飾がまるで芸術作品のよう。
特に、巨大な関帝聖君像は圧巻でした。そう、関羽です!!三国志が大好きなので、この像を見る度にドラマの世界観に引き込まれます。
南天宮が特別な理由は、高さ146mの巨大な関帝聖君像があるからです。台中随一のスケールを誇るこの像は、遠くからでも目立ち、三国志ファンにとっては必見のスポットです。
目を見張る光景があちこちに広がっています。宗教画や彫刻など、宗教芸術作品がいたるところに飾られており、金箔で煌びやかに装飾されたものや光を放つような輝きを湛えたものまで、実にさまざまです。
これはきっと!!赤壁の戦いで、曹操が敗れた後、宿敵でありながら一時は身を寄せていた曹操に恩を感じた関羽が見逃す、、、あの名シーンかな!?など想像しながら壁を楽しむことができます。
人間ドラマが複雑で、人間味に溢れていて面白いんですよね。忠義を貫く人がいたり、だましたり、裏切ったり、戦乱の世は1つ1つの判断が命取りになり、大変だっただろうなと思いを馳せる訪問でした。
お寺のすぐ外にはいくつかレストランがあり、こちらは桃園の誓いをした飾りが目を引きます。
私の大好きな孔明のお姿は大変小さく描かれておりますが、台湾の人に関羽は神としてあがめられるほど、とても人気があるそうです。
なんと!関羽とツーショットを撮っても良いと書いてあったので、横に座って一緒に写真を撮ってもらいました。お商売の神様でもあるらしいですよ。
ファンサービスもすごい気が利いていますね。
南天宮
・住所:No. 309號, Section 3, Ziyou Rd, East District, Taichung City, 台湾 401
・電話:+886422111281
・営業時間:8:00~21:00
5. 台北:西門ストリートアート
台北の西門町は、若者文化の発信地として知られるだけでなく、活気に満ちたストリートアートの宝庫でもあります。個性豊かなアーティストたちが街の壁やシャッターに描いた作品は、西門の街並みに彩りを添え、訪れる人々を魅了しています。
ストリートアートの魅力は、今の時代を象徴しているから面白いのではないでしょうか。
伝統的な台湾文化を取り入れた作品から、現代的なポップアート、そして社会的なメッセージを込めたグラフィティまで、さまざまなスタイルの作品が共存しています。まるで屋外美術館を歩いているような感覚で、街を散策するたびに新しい発見があります。
上までびっしり絵が描かれていました。かなり高いところまでアートで埋め尽くされているようなストリートアートを見るのは珍しいのでとても面白かったです。
そして、繊細な作品もたくさんあり、ちょっとした現代アートの美術館に行くよりも楽しめました。
伝統と現代が融合し、常に新しいものが生まれる西門の街は、まさに台北のエネルギーを感じることができる場所です!
台北 西門ストリートアート
・住所:No. 2, Lane 96, Kunming St, Wanhua District, Taipei City, 台湾 108
・営業時間:24時間
最後に
私のお気に入りのアーティストを紹介します。台湾の有名アーティスト『Mr.OGAY 黑雞先生』。パッと見て、すぐにこの人の作品だとわかるとてもユニークな作品を生み出し続けている。
アーティスト丸顔で怖いことをしそうなんだけど、なんだか憎めない。そんなキャラクターを書き続けている『Mr.OGAY』。
Mr.OGAYは、独特なキャラクターとスタイルで知られています。彼の作品は、コミカルな要素やブラックユーモアを盛り込みつつ、社会への鋭い視点も反映しています。
現代社会が抱える問題、例えば環境問題や社会的不平等などをテーマにしたものも多く、人々の共感を呼んでいます。台湾版のバンクシーと言ったところでしょうか?
台湾に行ったら、ぜひこれらのおすすめスポットに行ってみてください!!
【文・写真 Ai Nishino/提供元・たびこふれ】
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