メルセデス・ベンツがCクラスの新世代2ドアクーペに位置する「CLEクーペ」にエントリーモデルの「CLE200クーペ スポーツスタイル」をラインアップ。2リットル直4ガソリンターボエンジン+ISGを搭載する「CLE200クーペ スポーツ」をベースに装備を見直して、車両価格をベース車比30万円ダウンの820万円に設定
メルセデス・ベンツ日本は2024年9月20日、Cクラスの新世代2ドアクーペに位置する「CLEクーペ(C236)」にエントリーモデルの「CLE200クーペ スポーツスタイル(Sports Style)」をラインアップし、同日より発売した。車両価格は820万円に設定する。
新規に追加するCLE200クーペ スポーツスタイルは、既存モデルのCLE200クーペ スポーツをベースに装備を見直し、合わせてシンプルなオプション構成として、車両価格をベース車より30万円引き下げたことが特徴である。
外装はメルセデス・ベンツの2ドアクーペ伝統のロングホイールベース、ショートオーバーハング、ロングボンネットで構成したプロポーションを踏襲したうえで、スポーティかつ精悍なAMGラインエクステリアを標準で採用。トランクリッドスポイラーリップやプライバシーガラスなども標準で組み込む。足もとには19インチAMGアルミホイール(RVA)+前245/40/後275/35R19タイヤを装着。ボディカラーは標準仕様のポーラーホワイト(ソリッド)のほか、有償メタリックのオブシディアンブラック、グラファイトグレー、ハイテックシルバー、スペクトラルブルー、オパリスホワイト、パタゴニアレッドという計7色をラインアップした。
内装については、プレミアムクーペのスポーティさを際立たせるドライバーオリエンテッドなAMGラインインテリアのコクピットデザインを導入したうえで、ベース車ではオプション設定の運転席・助手席シートベンチレーター(シートヒーター機能含む)や合計出力710Wの高精細なナチュラルサウンドが車内で楽しめるBurmester 3Dサラウンドサウンドシステム、運転中の気分や乗員人数、座席位置に応じて好みの音響バランスに調整可能なサウンドパーソナライゼーション機能を標準で採用。また、内装トリムにはメタルウィーブインテリアトリムおよびハイグロスブラックセンタートリムを、シート表皮にはメンテナンスが容易で柔らかな触り心地が特徴のレザーARTICOを張る。内装カラーはブラック、トンカブラウン/ブラック、マキアートベージュ/ブラックの3色を設定。先進機能装備として12.3インチと11.9インチの2つの高解像度ディスプレイやサードパーティ製のアプリが利用可能な第3世代のMBUX、MBUX ARナビゲーションプレミアムなどを標準で組み込んでいる。
パワートレインはベース車と共通で、“254M20”1997cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジン(最高出力204ps/5800rpm、最大トルク320Nm/1600~4000rpm)+第2世代ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)/モーター(最高出力17kW/1500~3000rpm、最大トルク205Nm/0~750rpm)+リチウムイオン電池+9G-TRONIC(電子制御9速AT)を組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを搭載して後輪を駆動。低回転からドライバーの意のままにあふれ出すゆとりのパワーによって、スムーズで力強いドライビングが楽しめる。また、WLTCモード燃費は14.5km/リットルを実現した。
シャシー面については、通常走行時にはしなやかで快適な乗り心地でありながら、ハードなコーナーリング時など一定以上の負荷がかかった場合に瞬時に減衰力を高めるセレクティブダンピングシステムを採用したスポーツサスペンションを標準装備。より固めに設定したスプリングおよびダンパーやスポーティな設定のダイレクトステアリングによって、走行安定性をいっそう向上させる。また、ドライブ、ステアリング、ESP、サスペンション、サウンドの設定を統合制御するDYNAMIC SELECTを標準で採用。「Eco」「Comfort」「Sport」「Individual」の計4つの走行モードによって、車両の特性を瞬時に切り替えることを可能としている。
文・大貫直次郎/提供元・CAR and DRIVER
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