スタートアップ企業と聞いてどんなイメージを抱きますか?

「裁量を持って働ける」「実力主義で勝負できる」といったポジティブなイメージもあれば、「年収が低い」「若いうちしか働けない」といったネガティブなイメージもあるかもしれません。

株式会社リクルートは、スタートアップへの転職に関する調査を実施しました。

今回、同社が分析するにあたり、「株式未公開」で、分析対象期間に「設立10年以内」だった企業をスタートアップとして抽出。このうち、大企業の関連企業などを除外した企業を分析対象としたとのこと。

求人と転職者ともに増加傾向

同社が運営する転職エージェントサービス「リクルートエージェント」において、スタートアップへの転職者数と、スタートアップの求人数の推移です。

2015年度と比較し、2023年度の転職者数は3.1倍に伸びています。一方で、求人数は6.8倍とスタートアップでの人材へのニーズに対し、転職者数が追い付いていないそうです。

年代別での転職者数の推移はどうなっているのでしょうか。

リクルートエージェントでのスタートアップへの転職者数を年代別に見ると、2015年度と比較して、2023年度は40歳以上で7.1倍でした。

一方、20~39歳では2.7倍と、意外にもミドル・シニア層の方が若い世代よりも転職者数が伸びていることがわかります。

スタートアップに転職した際の年収は?

スタートアップに転職したら年収が下がる、と考えている人もいるのではないでしょうか。

リクルートエージェントでのスタートアップへの転職時に提示された年収帯別の割合について、2015年度と2023年度を比較してみると、400万円未満の割合が67.4%から41.5%へと20ポイント以上減っています。

また、400万円以上600万円未満は15.2ポイント増加、600万円以上800万円未満は、6.7ポイント増加するなど、以前よりも提示される年収が高くなってきているようです。