それぞれの赤ちゃんを母親とペアにすることで、正しい母親だけが赤ちゃんを引き取ることができるため、退院時や病院内での移動時のミスを減らせる。

範囲外に出るとアラート

リトルタグは超広帯域無線通信規格(UWB)と省エネルギー型の無線通信規格(BLE)を活用。赤ちゃんの居場所を正確に追跡でき、誤差は1メートル以下に抑えられているという。

インファント セキュリティ RTLSのシステムは常にアクティブ状態であり、赤ちゃんが設定された範囲の外に出た場合、すぐに母親と病院スタッフにアラートが通知されるようになっている。ちなみに、タグを赤ちゃんから外したり、タグのバンドを緩めたりするだけでもアラートが出るようになっているという。

動きがない場合も検知

リトルタグはウォータープルーフで、皮膚がかぶれたりしないよう低刺激性となっている。大きさは50セント硬貨ほどで、赤ちゃんの動きの邪魔にならない軽量タイプ。米造幣局のウェブサイトによると、50セント硬貨は直径30.61ミリメートル、重さ11.34グラム、厚さ2.15ミリメートルとのこと。

タグには動きを感知するセンサーも内蔵されており、一定の時間を超えて赤ちゃんに動きがない場合もスタッフに通知されるなど、家族にとっても医療機関にとっても心強いものとなっている。

(文・Mizoguchi)