リッカルド・カラフィオーリ 写真:Getty Images

 ユベントス(イタリア1部)のスポーツ・ディレクター(SD)を務めるクリスティアーノ・ジュントーリ氏が、アーセナル(イングランド1部)に移籍したイタリア代表DFリッカルド・カラフィオーリについて言及した。

 ローマ下部組織出身のカラフィオーリは2020年にトップチーム昇格を果たすと、ジェノアやバーゼル(スイス)でのプレーを経て、2023年夏にボローニャへ移籍。対人守備の強さや卓越した足元の技術を活かしたビルドアップ能力を武器に昨季は公式戦37試合に出場して2ゴール5アシストを記録した。

 今夏にドイツで開催されたユーロ2024でも飛躍したカラフィオーリは、ユベントスなど複数クラブからの注目を浴びたが、推定移籍金総額4000万ユーロ(約63億5000万円)+ボーナスという条件でアーセナル移籍を決断。その新天地では左サイドバックを主戦場にここまでプレミアリーグ4試合に出場して1ゴールを記録している。

 そのなかで、ジュントーリ氏はイタリア代表DFの獲得を失敗したことについて「カラフィオーリをセリエAに留められなかったのは悲しいことだね。ユベントスだけでなく、イタリアサッカー界全体の後悔だ。彼のような選手をイタリアに残すだけの力がなかったことを問い直す必要がある。ビッグチームは新たなDFを獲得したが、彼を獲得したわけではないんだ」と後悔を口にした。

 なお、今夏に前線や中盤の強化に成功したユベントスは、ミラン(イタリア1部)からU-23フランス代表DFピエール・カルルを補強している。