サムエレ・リッチ 写真:Getty Images

 マンチェスター・シティ(イングランド1部)が、トリノ(イタリア1部)に所属するイタリア代表MFサムエレ・リッチ(23)の獲得に興味を持っているようだ。

 前人未到のプレミアリーグ4連覇を成し遂げたシティだが、22日に行われたプレミアリーグ第5節のアーセナル(イングランド1部)戦でチームの心臓であるスペイン代表MFロドリゴ・エルナンデスが負傷離脱。前十字靭帯の損傷で9ヶ月の離脱となったことから、今季中の復帰は難しいとみられている。

 イギリス『ガーディアン』によれば、シティはロドリの代役が必要と判断した場合、リッチを上位候補に含めているという。イタリア代表MFの移籍金は3000万ポンド(約57億円)前後と見積もられており、単なるその場しのぎではなく長期的な補強と考えているようだ。

 ただ、トリノは今季のセリエA5試合消化時点で昨季王者のインテル(イタリア1部)などを抑えて首位に位置。仮にこの調子を維持した場合、その原動力の1人となっているリッチをシーズン途中に売却することに消極的だが、プレミアリーグ王者でUEFAチャンピオンズリーグで優勝候補の一角に挙げられているシティへの移籍に拒むことは難しいと同メディアは見解を述べている。

 エンポリ下部組織出身のリッチは2019年にトップチーム昇格を果たすと、2022年1月にレンタルでトリノへ加入。ボール奪取能力の高さや高いパス精度を武器にアンカーとしてレギュラーポジションを手にすると、今季はセリエA5試合に出場している。