リバプール所属MF遠藤航は、10月に行われるFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選2試合での日本代表招集を前に、プレミアリーグなどで出場機会に恵まれず。2025年1月に移籍する可能性も報じられるなか、アルネ・スロット監督の采配が物議を醸している。
2023年8月にVfBシュツットガルトからリバプールへ完全移籍した遠藤。加入1年目の2023/24シーズンはユルゲン・クロップ前監督から評価され、リーグ戦29試合に出場していた。
しかし2024年夏にフェイエノールト前指揮官のスロット氏が監督に就任すると、立場が一変。9月25日のEFLカップ3回戦ウェストハム・ユナイテッド戦で今季初めてスタメン出場したとはいえ、プレミアリーグやUEFAチャンピオンズリーグでのプレー時間はわずか数分。リバプールOBのジェイミー・キャラガー氏が「レアル・ソシエダからマルティン・スビメンディを来年1月に獲得したら、遠藤を放出するだろう」と予想するなど、現地では日本代表MFの退団予想が飛び交っている。
そんな遠藤の不遇は韓国でも話題に。同国メディア『マイデイリー』は「遠藤がリバプールで構想外という評価を受けている」と綴るなど、同選手の現状をリポート。ウェストハム戦でのスタメン出場について「チームは大勝したが、遠藤への評価は低いままだ。今のリバプールの戦術にフィットしない」と否定的な見解を示しつつも、「スロット監督は日本代表や日本サッカー界を侮辱している」と指揮官への批判も忘れなかった。
スロット監督はフェイエノールトを率いていた2023/24シーズンに、日本代表FW上田綺世を指導。メキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスが絶対的ストライカーとしてゴールを量産していたが、2024年1月以降に同選手が調子を落としても上田のスタメン起用に消極的な姿勢のままだった。遠藤の序列ダウンも踏まえると、同監督は日本人選手を評価しない傾向にあるかもしれない。