小泉文明社長 写真:Getty Images

 鹿島アントラーズは9月25日に行われた天皇杯準々決勝で、ヴィッセル神戸に0-3と敗北。MF知念慶の負傷退場やFW鈴木優磨のパフォーマンス低下が不安材料としてクローズアップされるなか、小泉文明代表取締役社長のSNS投稿を巡って賛否含めて様々な意見が湧き起こっている。

 鹿島はランコ・ポポヴィッチ監督体制のもと、シーズン序盤から町田ゼルビアなどと上位争いを展開。しかし8月11日のJ1第26節ジュビロ磐田戦以降は3分2敗とリーグ戦で白星なし。第31節サンフレッチェ広島戦で二種登録選手の17歳FW徳田誉がクラブ最年少ゴール記録を塗り替えたことは好材料だが、天皇杯では中盤に欠かせない存在である知念が負傷退場。DF関川郁万が終盤に足を引きずりながらプレーしていたほか、鈴木も本来のパフォーマンスを発揮できなかった。

 前節終了時点で、首位の広島から勝ち点9差の4位と、今季無冠が現実味を帯びるなか、小泉社長は神戸戦後に選択的夫婦別姓制度に関する著名人の投稿をリポスト。神戸戦の内容に触れたのは、試合2日後の27日だった。

 同社長はクラブの現状を分析したメディアの投稿に反応する形で、「天皇杯敗退の結果について大変申し訳なく、試合後色々な感情がありますが」と自身の胸の内を明かす。そしてメディアからの指摘内容を踏まえた上で、「団結して勝利出来るように立ち向かっていきます」と湘南戦への意気込みを綴り、「監督、選手ともに今の状況を打破すべく戦ってますので、応援宜しくお願いします」とファン・サポーター等に呼びかけている。

 この小泉社長の投稿には、「ご自身の言葉で語るべきでしたね。鹿島サポーターとして恥ずかしくて情けない」「社長としてどうなの?と思う部分が多い」「全くと言っていいほど、毎年結果を出せていないことを分かっているのか?」といった厳しい指摘が。一部幹部の解任を求める声も挙がる一方で、一部からは「僕は小泉社長はよくやっていると思う。現場には口を出さず、集客とブランディングに力を入れて、確実にお金を集めている」「小泉さんが社長で良かったと自分は思う」などと擁護のメッセージが。一部のファン・サポーターは「湘南戦、全力応援する!」「勝利を諦めずに戦おう」と後押ししている。