11月5日に投票が行われるアメリカ大統領選挙。ドナルド・トランプ前大統領(共和党)と、ジョー・バイデン大統領に代わって出馬したカマラ・ハリス副大統領(民主党)のどちらが有権者に選ばれるのでしょうか。
世界に大きな影響を与えることになるであろう選挙まで2カ月を切ったなか、株式会社秀和システムは9月21日(土)、『教養としてのアメリカ大統領選挙』を発売しました。
本書は、アメリカ大統領選挙を題材に、歴史的な視点から、現在の国政情勢や今後予想される行く末について解説。
著者の神野正史氏は、予備校やYouTubeチャンネルで長年にわたり世界史を教えてきた経験を持っています。
歴史的な視点で見る大統領選挙
本書では、「歴史は繰り返すもの、つまり一定の法則性があります」と指摘。その法則性を見抜く視点こそ同著で説いている「歴史視点」だといいます。
「歴史視点」として挙げられている27の要点を通じて、「二大政党制がどのように成立したのか」「冷戦時代における選挙の特徴」などの複数の視点から、アメリカ政治の変遷と大統領選挙について理解できるようになっているようです。
たとえば、本書で筆者は「アメリカ合衆国が開戦するときは、まず最初に『合衆国が正義』『敵は“悪の帝国”』という虚構をでっちあげる」「大統領選挙の結果は過去3年間の実績より過去1年の成果に大きく左右される。最後の年に大きな成果を挙げれば現職が勝ち、失態を演ずれば負ける」などと説いているそうです。
また、過去の歴史を振り返るだけでなく、現在の国際情勢や未来の展望についても触れています。
11月に予定されているアメリカ大統領選挙と、その後の大統領に関する動向を読み解くための「ものの見方」を解説している1冊になっているということです。
著者プロフィール
神野正史
元河合塾世界史講師。YouTube神野ちゃんねる「神野塾」主宰。自身が運営するYouTube神野ちゃんねる「神野塾」は高い支持を誇る人気講座だという。また「歴史エヴァンジェリスト」としての顔も持ち、TV出演、講演、雑誌取材、ゲーム監修など活動は多岐にわたるとのこと。主な著書に『世界史劇場』シリーズ(ベレ出版)、『最強の教訓!世界史』(PHP研究所)などがある。