川崎フロンターレは9月24日、元フランス代表FWバフェティンビ・ゴミスと契約解除で合意に達したと公式発表。2024シーズン途中の退団で驚きの声も挙がるなか、同選手の去就に注目が集まっている。
現在39歳の同選手は、オリンピック・リヨンをはじめ、リーグアン(フランス1部)複数クラブでプレー。オリンピック・マルセイユ時代でDF酒井宏樹(現オークランドFC)とチームメイトだったほか、トルコ1部ガラタサライでは日本代表DF長友佑都(現FC東京)とともにリーグ制覇を達成。サウジアラビア1部アル・ヒラル在籍時にAFCチャンピオンズリーグ決勝で浦和レッズを下した実績を持っている。
2022/23シーズン終了後にガラタサライを契約満了により退団し、2023年8月から川崎でプレーしていたゴミス。来日1年目の2023シーズンはリーグ戦8試合の出場で3アシストを挙げていたが、今季はここまで9試合の出場にとどまっていた。
また2024/25シーズンのAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)では、ブラジル人MFゼ・ヒカルドらとともに登録外。今季限りで退団の可能性が指摘されるなか、20日付で契約解除している。
UAEのウィンドウが10月1日、サウジアラビアが10月6日まで空いていることから、中東に新天地を求める可能性は残されている。しかし本人は2024年3月、フランスメディア『RMCスポーツ』の番組に出演した際に「トルコとサウジアラビアでは個人でもチームでもいくつかタイトルを獲得したけど、その後に環境を変えようと思った」と川崎移籍の理由を説明。ACL優勝を成し遂げたサウジアラビアでのプレーに満足したことを明かしている。
また川崎移籍直前には、フランス紙『レキップ』のインタビューで「自分の知らない国で、新たな、そして最後の挑戦を探している」とコメント。この時点では、川崎でのプレーを最後に現役引退というプランを描いていたとみられる。