日本でTOEIC Programを実施・運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(以下、IIBC)は、インバウンド需要が高まるなか、訪日外国人観光客へのおもてなしの輪を広げようという取り組みを実施します。

「I'm Omotenable! プロジェクト」と名付け、10月から「おもてなしの意思表示マーク」を活用することで、英語に触れ、楽しさを感じられるような機会を創出しようという試みだといいます。

※「TOEIC」は米国Educational Testing Service(ETS)の登録商標です。

「TOEICの日」にちなんで実施

このプロジェクトは、IIBCが制定した「TOEICの日」、10月19日に合わせて実施されます。

2024年は、訪日外国人観光客が集まる団体などと連携。「日本語が話せず、困りごとを抱えた訪日外国人観光客」と、「英語に自信はないけれど積極的におもてなしに携わりたい方々」をマッチングすることで、持続可能な観光地域づくりの一助を担っていくことを目指した実証実験を行います。

なお、「Omotenable」とは「おもてなし」+「できる」+「サステナブル」を組み合わせた本プロジェクトのための造語です。

おもてなしをしたい人と訪日外国人観光客をマッチング

このプロジェクトでは、おもてなしに携わりたいという人々に、英語学習初級・中級者向けのテスト「TOEIC Bridge L&R」を受験してもらうとのこと。

受験者へおもてなしの心を表すという「オモテナブルマーク」を配布し、マークを着用して都内近辺の観光エリアへ繰り出すことで、訪日外国人観光客が話しかけやすい状況をつくり、マッチングを促進するそうです。

同団体が501人を対象に行った調査によると、2人に1人が訪日外国人観光客から声をかけられた経験があるといいます。

また、回答者の約7割が英語への苦手意識を感じているとの結果を示したといいますが、その反面、約8割の人が「おもてなしをしたい」と答えているそうです。