■皮脂を塗り込む
密封フィルムを開けると、毒餌ゼリーから発せられた黒酢のような、汗臭いような香りが漂う。これがコバエを誘引する。
容器は製造元のアース製薬が研究を重ねたデザインになっており、コバエが好きな赤色、そして止まりたくなる先端、歩きたくなる誘導路、そしてもぐりたくなる角切りゼリーで虫たちを魅了する。
記者はさらに効果を高まらせるため、手で自らの顔をぬぐいその皮脂を容器の外側に塗りつけた。虫たちはコバエがホイホイを記者と思い込み、集まってはゼリーを食べるのである。効果は不明だが、コバエが記者の匂いを好んでいるのなら、この作戦は少なからず意味を持つ。