フジテレビ系列で放送されたドキュメンタリー番組『最期を選ぶ~安楽死のない国で私たちは~』『私のママが決めたこと~命と向き合った家族の記録~』を手掛けたTVディレクター、山本将寛さんが執筆した書籍が、9月26日に出版されました。

ドキュメンタリー番組を書籍化

著者は、フジテレビディレクターの山本将寛さん。

「安楽死」を選択肢として、最期と向き合う人々の現実と葛藤を描いたという『最期を選ぶ 命と向き合う人々、その家族の記録』(株式会社マガジンハウス刊)。

山本将寛さんがディレクターをつとめたドキュメンタリー番組『最期を選ぶ~安楽死のない国で私たちは~』(2023年10月7日放送)は、日本では認められていない「安楽死という選択」を求めて、スイスに渡る人々を追ったものです。

「スイスで死ねることが私の幸せ」と語るパーキンソン病と闘う62歳の女性や、許可を受けて「いつでも死ねる安心」とともに、病と闘い始めたという40歳男性らを密着取材した番組です。

「ニューヨーク・フェスティバル2024/ヒューマンライツ部門」銅賞、「第32回FNSドキュメンタリー大賞」優秀賞を受賞するなど、国内外で高い評価を受けました。

また、2024年6月2日に放送された『私のママが決めたこと~命と向き合った家族の記録~』も手掛けたといい、それぞれ大きな反響を呼びました。

「安楽死」の現場を見つめた取材

安楽死を望む当事者やその家族、そして医師たちが抱える葛藤など、番組では伝えきれなかった「安楽死」の深部にまで迫ったという本書。

著者は、「映像には入れてない出来事や会話をはじめ、とくに私自身の“あの時、この時”の思いを込めました。本書もまた、多くの方の『自分はどう生きたいのか』という大きな問いを考えるきっかけとなることを願っています」と語っています。

著者プロフィール

山本将寛(やまもとまさひろ)

1993年生まれ、埼玉県出身。

2017年株式会社フジテレビジョンに入社。

『直撃LIVE グッディ!』『Mr.サンデー』などを担当。

ほか、数々のドキュメンタリー番組を制作し、国内外の賞を受賞している。