■そもそも「タコピー」って何だ?
タイザン5による漫画『タコピーの原罪』(以下、タコピー)は、2021年12月から翌年3月にかけて『少年ジャンプ+』にて連載された作品。
複雑な家庭事情と学校でのいじめに苛まれる少女・久世しずかと、「ハッピー星人」なるタコ型地球外生命体・タコピーの交流を描いた物語で、かわいらしい絵柄と、鬱展開の連続ともいえるシリアスなストーリーのギャップで大きな話題となった。
「ハッピー」を広めるため地球にやってきたタコピーは、窮地を救ってくれたしずかに恩返しをしようと努力する。しかし人間の「悪意」という概念を理解していないため、あらゆる行動が裏目に出る泥沼状態に。
中でも21年12月31日に公開された第4話「タコピーの救済」での展開は全読者に多大なる衝撃を与え、ネット上には「これが大晦日に公開する漫画なのか…」「流石に鬱すぎる」「タコピー鬼つええ!」などの声が上がっていた。
そんな、もはやネット上では「ミーム」の域に達したタコピーが「大学入試に登場した」という事実が瞬く間に話題となり、前出のポストは投稿から数日で1万件以上ものリポストを記録。
他のXユーザーからは「マジでタコピーじゃん」「こんなん出てきたら、試験に集中できないっピ」「ここ読んだだけで泣きそうになってきた」「この台詞、本当に泣ける」など、驚きの声が多数寄せられている。
そこで今回は、試験内にタコピーが出現した経緯をめぐり、明治大学に話を聞いてみることに…。