■ホーキング博士「私たちは知らなければならない」
ブレークスルー・リッスン委員会の委員長を務めるイギリスの天文学者、マーティン・リース氏はホーキング博士の懸念には同意せず「彼らは私たちがすでにここにいることを知っているかもしれない」と示唆している。
「地球外には有機生命体が存在するかもしれないし、あるいは滅びて久しい文明によって作られた機械が存在するかもしれない。しかし、たとえ解読が難しい信号であっても、あらゆる信号は、論理と物理学の概念が人間の頭蓋骨のハードウェアに限定されないことを私たちに教えてくれ、私たちの宇宙観を変えることになるでしょう」(リース氏)
またNASAの「Interstellar Message」のクリエイティブディレクターであるアン・ドルーヤン氏は我々よりも進んだ文明は暴力的ではないと考えているようだ。
「将来、私たちは進化の重荷を乗り越え、暴力的で近視眼的ではなくなる方向に進化する時期が来るかもしれません。私の願いは、地球外文明が私たちよりも技術的に熟練しているだけでなく、宇宙における生命の希少性と貴重さをもっと認識していることです」(ドルーヤン氏)
そしてホーキング博士は宇宙人と接触することに否定的であったにもかかわらず、調査を続けることには大賛成であった。
「私たちは生命が地球上で自然発生的に生じたと信じているので、無限の宇宙では他にも生命が発生するはずです。おそらく宇宙のどこかで、知的生命体が私たちの光を見つめ、その意味を認識しているのかもしれません。…(中略)…答えを見つけることに専念し、地球外の生命を探す時が来ました。私たちは生きています。私たちは賢いのです。私たちは知らなければなりません」(ホーキング博士)
我々より進んだ文明があるとすれば、彼らはすでに他の文明の探索をはじめている可能性が高く、我々の存在に気づいているのかもしれない。我々がこうして地球上で活動を行っている以上、もはや“居留守”は使えないのだろうか。ともあれ地球外文明の探査においては今後も焦らず気長に“朗報”を待つことになるのだろう。
参考:「IFLScienec」、「Space.com」ほか
文=仲田しんじ
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提供元・TOCANA
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