巣鴨プリズンは、かつて池袋に存在していた巣鴨拘置所(または巣鴨刑務所)の別名である。1948年、極東軍事裁判(東京裁判)において死刑判決を受けた東條英機元総理らA級戦犯となった7名が処刑された。巣鴨刑務所となった1922年より前は「巣鴨監獄」と呼ばれており、1937年には「東京拘置所」と改称し、のちにGHQが「スガモプリズン」と呼ぶなど、幾度も改称がなされている。第二次大戦中には、共産主義者や思想犯あるいは反戦運動に関わった者などが拘置されていたという歴史もある。
1958年に閉鎖となった後、巣鴨プリズンは跡地となって1970年代に再開発が進められるようになった。現在、巣鴨プリズン跡地はサンシャインシティとなり、高層ビルのサンシャイン60が建ち、一角には東池袋公園が設けられることとなった。そして、この巣鴨プリズン跡地は池袋でも最恐の心霊スポットとして名を轟かせるようになっていった。
サンシャイン60と東池袋中央公園は、共に心霊現象が多く報告される場所として知られている。
サンシャイン60については、食堂街でアルバイトをすると必ずおかしな体験に遭遇するという噂もあり、夜中に誰もいないはずの廊下から集団で歩く音が聞こえる、高層階にも拘らず窓の外を何者かが横切る、人魂が現れるといった話が頻繁に聞かれるという。また、処刑場所の跡地に作られたという東池袋中央公園では、慰霊碑周辺で人魂や軍服姿の幽霊の目撃が多く報告されており、「深夜0時が最も危険」であるとも言われている。
戦犯の拘置・処刑地という歴史的な因縁を強く持った土地であることもあり、このサンシャインシティ近隣は、非常に恐ろしい場所であるという印象が強い。ただし、その一方で池袋自体が実は危険な土地なのではないかという説もある。
池袋の「袋」は、かつて大きな水害が起こったことを表す、いわば「水が溜まる」危険地帯であったと言われている。そういった由来もあってか、地形的に悪い気が溜まりやすい場所であるとも言われている。実際、池袋はサンシャインシティに限らず心霊現象などが各所で確認されており、不可解な事件などの現場となることも多い。
一説には、この土地に溜まる膨大な悪い気を多くの人々に持って行って散らせるために、栄えさせたのではないかとまで言われているという。現に、池袋を出歩くと体調が悪くなる、霊感がある人にとってはそれが特に強く出るという噂もある。危険とされる土地の上に、さらに戦争の因縁を持った巣鴨プリズン跡地。今も報われない軍人たちが、その場所をさまよっているのだろうか。
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文=ZENMAI(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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提供元・TOCANA
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